選ぶ基準は、鍵盤・価格・音・メーカー
電子ピアノの良し悪しを決める要素は様々あるため、「自分には特に楽器経験がないけれど子供のために買う」という方にとってはどれを基準にしたら良いかわからないのだと思います。

例えばですが、僕もゴルフクラブを情報ナシで選べって言われたら、かなり困りますもん。
ということで、このページでは楽器がわからない人でも電子ピアノを選ぶ基準が把握できるように、4つのポイントごとに解説していきます!
一番大事な要素は鍵盤
私が思うに一番大切なのは鍵盤(弾いた感触=タッチ感)です。
弾いて音を出す楽器ですからその「弾いた感触」に納得できるものでないといけません。
ただ、最初は誰でも初心者ですから鍵盤がどう良いのか、というのもわからないと思います。
ですが続けていけば必ず鍵盤の感じがわかるようになっていくため、良いタッチ感のものを選ぶことが必要です。
例えば
「弱めに弾いたのに、思ったよりも優しい音が出てくれない」 「滑らかに音が続かない」
など、わずかなニュアンスに反応してくれなかったりすると自分の演奏ができず練習にならなくなってしまいます。
特にクラシックではそのわずかなニュアンスが重要になってくるので、鍵盤がもっとも大切な要素だと思っています。
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電子ピアノの選び方 中心となる要素の「鍵盤」で選ぶ
電子ピアノ 各メーカー価格帯ごとの機種まとめ
電子ピアノの選び方 「音」で選ぶ
電子ピアノの選び方 メーカーの特徴から選ぶ
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鍵盤
電子ピアノの鍵盤は
木製鍵盤か樹脂製か。
低音側は重く、高音側はそれより軽くなっているか(グランドピアノと同じような鍵盤の重量バランスになっているか)
などの性能の違いがあります。
そしてタッチの強さに対して音がしっかり変化してくれるか、という点も機種によって大きく違ってきます。
音量が大きいか小さいか、という音量の差を正確に出せるかという点はもちろん
弱く弾けば音量は小さく、丸い柔らかい音が。
強く弾けば音量は大きく、シャープで力強い音に。
こういった音色の変化も十分につけられるかどうかが重要なポイントです。
良い鍵盤になれば、音色の変化を細かくつけられるため「自分のイメージしている音」が出しやすくなります。
またメーカーごとに仕組み・構造が違ってくるため、弾いた感触も大きく違います。
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価格
大まかに販売価格を分けると
10万未満、10万円、15万円、20万円、25万円、30万円
です。
価格が上がるにつれて鍵盤と音がグランドピアノに近づいていきます。
大人の方の「レッスンには通わないけれども気軽に弾きたい」という用途には10万円未満のモデルが人気です。
子供がレッスンに通う、となると最低でも10万円クラスを選んだ方が良いです。
なぜならば、電子ピアノは10万円という価格からグランドピアノを目指した作りになってくるからです。
「予算はできる限り抑えめで、でもある程度長く使えるものにしたい」という方は15万円クラスを選ばれることが多いです。
「できるだけグランドピアノに近いもので練習したい(させたい)」ということなら迷わず30万円台を選びましょう。
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音
明るい音、柔らかい音など、メーカーが違えば元々の音のキャラクターも違います。
また電子ピアノはスピーカーで音を鳴らしますが、そのスピーカーの数によっても聴こえ方が変わります。
10万円台ならば2つ。
上位機種だと6つ
といったように価格に応じてスピーカー搭載数も変わります。
やはりスピーカーが多い方が立体的な音になるため、より本物の音に近づきます。
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メーカー
ヤマハ、カワイ、ローランド、カシオ、コルグ
この5メーカーです。
そしてレッスンに通っている方向けのモデルを幅広いラインナップで発売しているのはヤマハ、カワイ、ローランドの3メーカーに絞られます。
(カシオも30万円を超える電子ピアノを作っていますが、20万クラスはつくっていないため選択の幅はやや狭めです。)
私が店頭で接客していた時、お子さんのレッスンのために電子ピアノを購入する方の95%はこの3メーカーを選ばれていました。
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サイズはそう変わらない
電子ピアノは、価格が上がるとサイズも大きくなります。
しかし、その差は数センチ程度。
例えばヤマハのYDP-163は、幅135.7cm、高さ84.9cm、奥行き42.2cmです。
対して、同じくヤマハのCLP-675は、幅146.1cm、高さ96.7cm、奥行き46.5cm。
大きくなるといっても10cmほどで、官製はがき一枚分です。
また奥行きにいたっては約4cm。
こうやって比較すると、極端にサイズは違わないのです。
まとめ
私が思うに、電子ピアノを選ぶ要素の順位としては
1.鍵盤→2.価格→3.音→4.メーカー
です。
①鍵盤
なるべく良いものを選んだ方が、良いタッチが身につきます。
②価格
しかし「良いもの=最上位機種」ですから、ここで予算とすり合わせてどの価格帯にするかを決めます。
③音
再現性や立体感といった「音質」を重視するべきですが、鍵盤の良いものを選べば基本的には比例して音も良くなります。
なのであとは音を聴き比べてみて、どのメーカーの音が好きかを判断しましょう。(これは本当に好みで選んでOKです。)
ちなみに電子ピアノの試奏動画もYouTubeなどにアップされています。
近くに楽器店がなく、音を確認できない場合は動画サイトで聴いてみてもよいでしょう。
(その時は必ずヘッドフォンをしてください。パソコンのスピーカーはあまり良いものではない場合が多く、実際の音とかけ離れてしまうからです。)
④最後はメーカー
どのメーカーさんも素晴らしいものを作っていますので、どれを選んでも「間違えた!」ということにはなりません。
良いなと思えたメーカーがあれば、それに決めるのが一番です。
このように選ぶ要素の順番を決めてから各機種を比較すると「調べすぎてよくわからなくなった」という事態に陥ることもないでしょう。
この4要素を把握して、ぜひ電子ピアノ購入の参考にしてみてください!
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