価格はどれくらいの物を買えば良いのか
さあ、電子ピアノを買おうか!ということになり、これから探すことになった皆さま。
一番ネックになるのは、やはり予算設定なのではないでしょうか。

これは誰もが悩むポイントですよね。
僕も楽器屋さんに勤めなければ、間違いなく分からなかった事です。
ここでは電子ピアノを購入する際の予算の決め方について解説していきます。
電子ピアノをお探しの方は、大きく分けて
- お子さんがレッスンに通っている、もしくはこれから通うから必要になった、という方
- ご自分の趣味用として検討している大人の方(その中でも初心者・経験者と別れ、習いに行く・行かないとさらに別れてきますね)
この二通りになると思います。
それぞれ使い方の目的が違いますから、ご予算や適した価格帯も違ってきます。
ここでは
〇〇という理由で買うんだけど、どれくらいの価格のものが一番良いんだろう?
と悩んでいる方の参考になるよう、目的別でおすすめの価格帯を案内していきます。

迷わずグランドピアノを探しに行きましょう!
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1.子供のために購入する
10万円以上のモデルを選ぶことをオススメします
お子さんがピアノ教室へレッスンに通われていて、自宅での練習に使うという場合は、最低でも10万円の予算で考えると良いでしょう。(ヤマハYDP-163、カワイCN27など)
もっと手頃な価格の電子ピアノも多くありますが、10万クラスから鍵盤の性能、音質が「グランドピアノを想定」した作りになってきます。
それに対して、コルグのLP-380のようなスタイリッシュタイプは、スペースを取らず価格も6万円くらいとそこまで高くないので、「続くかどうかわからないから辞めたとしてもこれくらいなら痛くないか」という安心感のようなものもあります。
しかし、ほとんどのピアノ教室はグランドピアノを使ってレッスンを行います。
なのに家で練習する時にそのグランドピアノからタッチも音も、そして見た目も大きくかけ離れていたら、しっかり練習しても上達は遅くなりますし、なにより楽しさ半減です。
手頃な電子ピアノでも、もちろん練習はできますが「家では弾けるのに、グランドピアノだと弾けない」となります。
そうなると「こんなはずじゃない」と落ち込んでしまうかもしれません。
そして練習に対するモチベーションも下がって辞めたくなってしまう、ということになるのだと思います。
もちろん辞めたくなってしまう要因はそれ以外にもありますが、ピアノを「弾く楽しさ」が感じられなくなって辞めてしまわないようにするには予算を10万円以上に設定されることをオススメします。
しかしそうは言っても、

という方もいらっしゃると思います。
では、中古電子ピアノという選択肢はどうでしょうか?
6万円くらいで新品のスタイリッシュ型を手に入れるよりも、同じ金額で中古のキャビネット型の電子ピアノを手に入れる方が、僕としては断然オススメです。
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少しでも長く使いたいなら、予算は15万円〜20万円
「なるべくピアノに近いけれど、値段は上がりすぎないようにしたい」のであれば、15万円〜20万円の予算設定がオススメです!
ヤマハのCLP-635やカワイの CA48、ローランドのHP603Aなどがこの価格帯のモデルです。
このあたりであれば10万円クラスのモデルよりも鍵盤と音のピアノらしさが断然強まりますので、買い換えずに長く使い続ける方も多くいらっしゃます。
特に20万円クラスになると木製鍵盤が搭載される機種もありますので、鍵盤の質がグッとピアノに近づきます。
価格的にも購入の決断がしやすいのではないでしょうか。
本当は生ピアノを使いたいけれど、環境的にどうしても置けない...
本当はグランドピアノやアップライトピアノといった生のピアノを使いたい・使わせたいけれど、音の問題でどうしてもそれができないという方は30万円台の電子ピアノを選ぶことをオススメします。
電子ピアノとしては最高峰ですから、タッチ・音、共にグランドピアノに最も近いものです。
仮にモデルチェンジして新しいものが発売されていったとしても、質が高いものであることに違いはありません。
30万円を超える価格のもの(CA98、CLP-685など)なら、もっと性能の高い電子ピアノを選んでおけば良かった...ということにはなりません。(ハイブリッドピアノを除く)
ただ、高価格帯の電子ピアノを選ばないほうがいい人。にもあるように、30万円クラスではなく、あえてもう少し下のクラスの電子ピアノを選んだほうが良い場合もあります。
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2.大人の方がご自分の趣味用として購入する
大人の趣味としてのピアノ、と言っても様々な考え方があります。
A. 初心者なので習いに行く方。(今は大人のためのピアノレッスン、といった大人向けの教室・コースも増えてきました)
B. 子供のころ習っていてある程度弾けるから、習いには行かない
C. 昔習っていたからこそ、また改めて習いに行き、もっと弾けるようになりたい
それぞれの方にオススメの価格帯があります。
A.初心者で習いに行く方へオススメ
基本的にはお子さんが習いに行くから必要、という場合と同じに考えて良いです。
ただ、習い始めると大人だからこそ、自分の事だからこそ、こだわりがでてくるかもしれません。
そのためやはり10万円くらいの予算設定が良いでしょう。

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B.子供のころ習っていて、ある程度弾けるから習いには行かないという方にオススメ
このタイプの方は「あくまでも趣味!」と考えるため手頃なものを選ばれる方が多いです。
タッチや音にこだわらず、弾きたいときに弾いて楽しめれば良いよ、という方は6万円〜10万円以内での予算設定でOKです。
カシオのPX-770やコルグのLP-380、ローランドのF-140Rなどがこれにあたります。
趣味とはいえタッチはできるだけ良いもので楽しみたい、ということであれば価格は16万円以上ですがDP603がオススメです。
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C.昔習っていたからこそ改めて習いに行って、もっと弾けるようになりたいという方にオススメ
この方はぜひ良いものを選んでください。
15万円〜25万円くらいで選びましょう!
ご自分のためにお金を使うことは悪いことではありませんよ!
買い物は「良いか悪いか」ではなく「自分が納得できるか」ですから。
カワイのCA78やローランドのLX705、ヤマハならCLP-645などをオススメします。
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大人の女性に人気!
大人なんだから、ライフスタイルとしてピアノを楽しみたい!という方はローランドのKF-10 きよらが断然オススメです!
そこまで予算をかけるのはちょっと抵抗がある...という方は同じくローランドのDP603をオススメします。
どちらも省スペース設計ですので置き場所も確保しやすい電子ピアノです。
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最後に
良いもので練習することは本当に楽しく、嬉しいことです。
ピアノを弾くことが楽しくなれば、レッスンに通うことも楽しくなります。
特に大人の方にはピアノの楽しさを知っていただき、趣味を越え、人生を華やかにするものとしてピアノと付き合っていって欲しいと思います!
その他、電子ピアノの選び方のポイントは以下のページで確認できます。
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