サンプリングと88鍵ステレオサンプリングについて

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サンプリングとは?

メーカーさんのHPやカタログで、音に関するところを見ていると「サンプリング」という言葉を見かける事はありませんか?

とても簡単に、一言で説明すると「録音」です。

電子ピアノはグランドピアノの生の音をサンプリング(録音)し、その生音を音源に入れています。
そして鍵盤を弾く事でセンサーが反応しその音源の中に入っている「サンプリングした音」をスピーカーから鳴らします。

もちろん録音したそのまんまの音を鳴らしているわけではありません。
録音した生音を、色々な技術で解析し最適化させています。

鍵盤を弾く→センサーが検知→音源が音を発する→内蔵のアンプで増幅→スピーカーから鳴る
こういった流れで音が鳴っています。

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サンプリングされる様々な音

まず、元となるグランドピアノがあります。

ヤマハはヤマハのグランドピアノと、世界三大ピアノの一つベーゼンドルファーを。

カワイならカワイのグランドピアノを用いてサンプリングします。

ローランドはグランドピアノを製造していませんが、それを逆手にとって様々なメーカーのピアノの音を使用しています。

過去にはこちらも世界三大ピアノの一つ、スタインウェイの音もサンプリングしていたことがあり、そういった今までのノウハウで独自の音を作っていると言えます。
(カシオ、コルグは不明です)

これら元となるグランドピアノは、始めに調律師さんの手によって最高の状態に調整されます。

そしてその周辺にいくつかマイクを立て、一番下の音から一番上の音までを録音していきます。

この時に録音するのは実際に発音されている「ド」や「レ」といった実音だけではなく、共鳴して鳴った弦の音や響板、フレームといったピアノの様々なパーツが発している音も録音します。

音色の違いもサンプリング

さらにピアノの音は、同じ音でも弾く強さによって音色が変わります。

強く弾けば硬くシャープな力強い音が出ます。
また弱く弾けば丸く柔らかで、優しい音が鳴ります。

そのためわずかな打鍵の強弱でも音色は変化します。

そのような音色の違いまでも細やかに録音することで、電子ピアノでもタッチの強弱による音色の変化がつけられるようになっています。

こうして時間をかけて丁寧にサンプリングされた音を音源に収録されているのです。

1音1音をサンプリング

そして「88鍵ステレオサンプリング」という言葉も出てきます。

まずグランドピアノやアップライトピアノは鍵盤が白鍵と黒鍵と合わせて88鍵あります。

ピアノにマイクを立ててそれを1鍵1鍵弾いて鳴らして音を録音しているのは前述の通りです。

ここで録音した音が電子ピアノ全てから鳴るわけですから、最良のフルコンサートサイズのグランドピアノを使用したりするわけです。

そして電子ピアノはスピーカーが左右にありますからステレオです。
よって1鍵1鍵をステレオで録っているのです。(アコースティックのピアノでも低い音は左寄り、高い音は右寄りで聴こえます。)

この88鍵ステレオサンプリングは今や当然のものになりましたが、昔は技術的にそうやって鳴らす事ができませんでした。

どうやって88音を再現していたかというと、まず、ある一定の音域を録音します。
その元の音をデジタル技術で高くしたり低くしたりして音程を作っていました。

しかし、それだと無理やり音程を変化させているので自然な音とは言えませんでした。

そして年月が進むにつれその技術も向上し、88鍵ステレオサンプリングが可能になったわけです。

良い音を再現させるための技術です。

当然1鍵1鍵録音したほうが手間もかかります。ですが手間をかけた分、本物の音に近づきます。
それが今や高価なものでなくても搭載されるようになりました。

このように、メーカーさんの日々の努力が電子ピアノにも詰まっているのです。

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