鍵盤と音、総合的にバランスのとれた電子ピアノ
市場販売価格は25万円前後でした。
(外観が鏡面艶出しのCLP-575PEは、およそ30万円)
後継機はCLP-675です。
CLP-675の詳細は以下からチェックできます。
生産完了・モデルチェンジになったとはいえ、電子ピアノとしての能力は高く、性能的にはCLP-645とほぼ同等です。
しかし出力はCLP-575の方が高いので、グランドピアノのような迫力のある音圧を持った音を鳴らすことができます。
中古で選べばコスパが良い
すでに新品で手に入れることはできませんが、十分現役で通用する電子ピアノのため、中古で出回ることがあれば選択肢に入れることもオススメします。
と言っても中古市場に出ることは、2019年7月現在ではまだかなり少ないようですが、15万円くらいで販売されていることもあります。
15万円でこれだけの性能の物が手に入るのは、かなり安いのでおトクです。
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ヤマハのCLP-575で練習すればレッスンや発表会などでその成果を十分に発揮できるでしょう。
鍵盤
CLP575の鍵盤はあらゆる工夫が凝らされているためグランドピアノにかなり近くなっていて、とても快適に演奏できます。
特徴は以下の5点です。
② 指が滑りにくい表面
③ 鍵盤を押した時のわずかなクリック感
④ 鍵盤の重量バランスがグランドピアノと同じ
⑤ 連打性が高い
① 木製鍵盤
樹脂製鍵盤は弾いた感触がどことなくフワッとしていますが、木製鍵盤は重みが増し手応えのある動作になります。
鍵盤の側面に指が触れた時に木のぬくもりが感じられるのも、アコースティックピアノらしさに通じるところです。
② 指が滑りにくい表面加工
この表面加工は「象牙調仕上げ」という名称です。
これの大きな効果は、撥水性の高さとフィット感の良さです。
長時間演奏すると体も温まっていきますから指に汗をかく事もあります。
その時に鍵盤の表面が汗をはじいてくれるので、指が滑ってのミスを減らしてくれます。
自分の実力ではない部分でミスをするとモチベーションが下がって集中力も途切れてしまったりもしますが、指が鍵盤にフィットするようになっているのでそういった事に悩まされずに練習ができます。
③ 鍵盤を押した時のわずかなクリック感
アコースティックピアノは、鍵盤をゆっくり押していくと途中でカクッと引っかかる場所があります。
その引っかかりを再現したエスケープメント機能を搭載しています。
鍵盤をコントロールしやすくなるので、小さい音の表現時に、特にその効果を発揮します。
④ 鍵盤の重量バランスがグランドピアノと同じ
低音側は重く、そこから高音側に行くにつれ軽くなっていくというアコースティックピアノの鍵盤の重量バランスを再現しています。
このようになっている事で各鍵盤の重みにリアルさが増し、タッチ感が大幅にグランドピアノに近づきます。
⑤ 連打性の高さ
ヤマハの鍵盤は連打性が高いため、2音を交互に連続させる演奏方法(トリル 例:ドレドレドレドレド....と交互に早く弾く)に強い、という特徴があります。
それは、鍵盤の戻り(沈んだ位置から元の位置に戻るまで)が早いということと、それを検知するセンサーの精度が良いためです。
音
20万円までのモデルでは決して得る事のできない、本物の音のような音圧と自然な響きを持っています。
音に関する機能の特徴です。
② グランドピアノの音の響き方を再現
③ 音色の変化の滑らかさ・自然さ
④ 出音を自動で調整
⑤ ヘッドフォン装着時もリアルな聴こえ方
① 4つのスピーカー
まずスピーカーは全音域を鳴らすメインスピーカーに加え、中高音域を担当するサブスピーカーを搭載していることで音に厚みが増しています。
しっかりとした音圧を持っているのはこの性能の高い4つのスピーカーで鳴らしているためと言えます。
② グランドピアノの音の響き方を再現
アコースティックピアノは、弦だけではなくあらゆるパーツが共鳴することで発音しています。
CLP575はそのあらゆるパーツの共鳴音までも再現させているため、様々な表情を持った音を出せるのです。
③ 音色の変化の滑らかさ・自然さ
音は鍵盤を弾いた時の強さなどで変化します。
強く激しく弾けば固く鋭い大きな音が、優しく柔らかく弾けば丸みのあるふんわりとした小さな音が鳴ります。
その音量・音色が無段階のためタッチに対して忠実で、滑らかに変化して行ってくれるのです。
また音を短く切ったり音を伸ばして余韻を残す、といった音の長さもコントロールしやすくなっています。
④ 出音を自動で調整
音量を絞って演奏すると、高音や低音が減少して聴こえてしまいます。
この聴き取りづらくなってしまう音域を自動で調整する機能をCLP-575は搭載しています。
この機能がなかった場合、例えば強く弾いても高音がそこまでよく聴こえません。
すると無駄な力が入ってしまい必要以上に強く弾いてしまいます。
これが続くと、力んで弾く事が癖になってしいまい綺麗な音を鳴らすことができなくる恐れが出てくるのです。
⑤ ヘッドホン装着時もリアルな聴こえ方
ヘッドホンを装着していても、まるで電子ピアノ本体から音が鳴っているかのように聴こえます。
これによって生音のような臨場感があり、耳も疲れにくくなるため集中して練習する事ができます。
最後に
鍵盤・音、ともにピアノとしてのトータルなバランスに優れた電子ピアノなため、グランドピアノを想定して十分練習できます。
20万円以上の予算で考えている方にとてもオススメです。
また、低価格帯の機種からこのCLP575へ買い替えるのも一つの手ですね!
中古でも十分オススメできる電子ピアノですよ!
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