ヤマハの500シリーズでは、最もグランドピアノに近い電子ピアノ
ヤマハの電子ピアノ、クラビノーバの最上位機種です。
市場販売価格は32万円前後、鏡面艶出し塗装で38万円前後でした。
ここまで来ると、電子ピアノでは最高のタッチと音です。
とにかくヤマハでグランドピアノに近いものを!という方は迷わずこのCLP-585を選ぶべきでしょう。
中古での購入も、コスパが高いのでオススメです。
CLP-585は2020年1月現在、中古で販売されている場合もあります。
価格は幅がありますが、20万円しないくらいで購入可能です。
なぜ中古でもオススメなのか。
それは一つ前のシリーズとはいえ、最上位機種であったために性能が非常に高いからです。
しかもそれが半額近い価格で買えるため、価格の面で見てもかなり安いです。
新品で10万円・15万円の電子ピアノを購入するよりも、中古でCLP-585を購入した方がコスパは遥かに良いです。

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鍵盤
あらゆる点をグランドピアノと同様の構造に。
ここまでくると、あとの違いはハンマーがあるかないか、くらいまで本物に迫っています。
② グランドピアノが持つ、鍵盤を押した時のわずかな引っかかりを再現
③ 指の滑りを軽減する表面の仕上げ
④ 鍵盤の重量バランスがグランドピアノと同じ
⑤ 鍵盤内部に重りを搭載
① 木製鍵盤
NWX(ナチュラルウッドエックス)鍵盤という木製の鍵盤です。
強度を高める加工がされており、よほどの湿度・温度変化がない限りは歪んで変形したり、鍵盤と鍵盤の間に隙間ができるといったことはありません。
木製であることで鍵盤を押した時の手応えもしっかりとしていますので、感触だけではなく演奏感もピアノらしくなっています。
② グランドピアノが持つ、鍵盤を押した時のわずかな引っかかりを再現
鍵盤をゆっくり押していくと途中で引っかかりを感じる場所があります。(ローランドやカワイほど強く感じません)
これはアコースティックピアノも同じようになっており、それを再現したエスケープメント機能というものです。
エスケープメント機能解説ページへ
エスケープメント機能があることでアコースティックピアノの動作に近づきます。
さらに鍵盤のコントロール性も高まり、それによって小さい音の演奏・表現がしやすくなる効果があります。
鍵盤にリアルさを求めた時はこのエスケープメント機能は外せないものなのです。
③ 指の滑りを軽減する表面の仕上げ
象牙の持つ触り心地と機能性を再現させた仕上げを鍵盤表面に施してあります。
このため表面は従来の鍵盤のようにツルツルとしておらず、サラサラとした手触りになっています。
サラサラとした感触は指にフィット感をもたらし、水分を弾いてくれる機能性によって、指に汗をかいても滑りにくくなっています。
④ 鍵盤の重量バランスがグランドピアノと同じ
グランドピアノは、鍵盤の重みが1鍵1鍵違います。
高音に行くほど弦は細く短くなるので、それを叩くハンマーは小さく軽いもの。
低音側ほど太く長い弦なのでハンマーは大きく重いものが使われます。
このため鍵盤の一つ一つの重さに違いが出て、高音側は軽く、低音側は重くなります。
重さが違えばタッチ感だけではなく、指を離した時の鍵盤の戻りも1鍵1鍵で違ってきます。
CLP-585もそのような鍵盤の重量バランスになっています。(名称は88鍵リニアグレードハンマー)
この機能によって弾き心地は大幅にグランドピアノに近づいています。
⑤ 鍵盤内部に重りを搭載
グランドピアノの鍵盤には、錘が入っています。
この重りは大抵、鍵盤の弾き手側に埋め込まれていて鍵盤の重さとハンマーの重さのバランスをとる役割を果たします。
CLP-585の鍵盤にもこの重りが搭載されています。
前述したエスケープメント機能や88鍵リニアグレードハンマーといった機能と合わさることで、弱く繊細なタッチでの演奏性がさらに高まります。
電子ピアノにはハンマーは付いていません。
しかしそれでも重りを入れ鍵盤の重量バランスを細かく調整することで、よりいっそうグランドピアノのような弾き心地になるのです。
音
6つのスピーカーを搭載し、複雑な共鳴音を再現。太く豊かな響きはグランドピアノをしっかりとイメージできます。
① 6スピーカー
低音は足元、中音域は手元、高音域は顔の高さの位置からと、それぞれのスピーカーに各音域を分担させています。
そのため立体的で生音のような音圧を持ったサウンドに仕上がっています。
② グランドピアノの音の響き方を再現
アコースティックピアノは、弦だけではなくあらゆるパーツが共鳴することで発音しています。
そのあらゆるパーツの共鳴音までもが再生されるため、細かな音色の変化をつけることができます。
そのため弾き手の様々な演奏表現に応えてくれるので、とても自然な響き方です。
③ 音色の変化の滑らかさ・自然さ
鍵盤を弾く強さで音色は変化します。
強く激しく弾けば固く鋭い大きな音が。
優しく柔らかく弾けば丸みのあるふんわりとした小さな音が鳴ります。
その音量・音色がタッチに対して忠実で、滑らかに変化してくれるのです。
また音を短く切ったり、音を伸ばしたり、といった音の長さもコントロールしやすくなっています。
④ 出音を自動で調整
音量を絞って演奏すると、高音や低音が減少して聴こえます。
この減少した音域を自動で補正する機能を搭載しています。
小さな音でも正しく聴こえてきます。
⑤ ヘッドホン装着時もリアルな聴こえ方
ヘッドホンを装着していても、まるで電子ピアノ本体から音が鳴っているかのような、自然な聴こえ方です。
これによって生音のような臨場感があり、耳も疲れにくくなるため集中して練習する事ができます。
まとめ
鍵盤蓋の開閉もアコースティックピアノのような回転式に。ルックスにも本物らしさを盛り込んでいます。
CLP-585は鍵盤・音が高いレベルでバランス良く仕上がっていて、正しいタッチを身につける、色々な音色を使い分ける、といったことがしっかりと身につけられます。
できる限りグランドピアノに近いもので練習し、早く上達したい(してもらいたい)!というお気持ちが強いのであれば間違いなくこの価格帯でしょう。
他のお子さんたちよりも一歩リードできるかもしれませんね。(音楽はそういう競い方をするものではありませんが...)
![]() YAMAHA / ヤマハ 電子ピアノ
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