電子ピアノのデメリット

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アコースティックピアノとは別物です

電子ピアノのメリットは以下のページで解説したとおりですが、

電子ピアノを選ぶ、4つのメリットとは?

電子ピアノを選ぶメリットは、音・場所・コストに関して。 ピアノ教室に通っていると、弾ける曲が増えていったり、様々な弾き方を身につけたりと、色々なことを教えてもらうことができます。 そうなるとやはり家で ...

メリットがあればもちろんデメリットもあります。

デメリットも知った上で選ぶようにしないと、期待を下回ってしまい、最悪後悔してしまうことになるかもしれません。

一度ここで確認をしておいても損はありませんので、ぜひご覧になってください。

 

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電子ピアノのデメリット

  1. 電子ピアノの鍵盤と音は、そもそもの構造がアコースティックピアノとは違うため、演奏感のギャップを100%埋めることはできない。
  2. 音が育っていかない
  3. 耐用年数はアコースティックピアノよりも短い

鍵盤・音はアコースティックピアノに勝てない

鍵盤・音、この2点は最上位機種であってもやはりグランドピアノと同等とはいきません。

電子ピアノは、鍵盤が木製だったり動作がアコースティックピアノに近いといっても、実際にハンマーで弦を叩いているわけではありません。

そのためグランドピアノを弾いた時のような音の強弱のバランスや、本当にわずかなニュアンスまでを表現することはやはり難しいです。

 

音もアコースティックピアノは弦やフレーム、駒といったあらゆるパーツ自体から音が鳴ることでピアノの音を形成しています。

それに対して電子ピアノはサンプリング(録音)した音や、仮想的に作り出した音をスピーカーが再生しているので、生音ではありません。

どうしても聴こえ方には差が生じてしまいます。

 

音が育っていかない

音を育てるイメージ

ピアノに限らずギターでもバイオリンでもサックスでも、生の楽器というは使い込んでいくほど音が育っていくものです。

おもしろいことに、例えば同じメーカーで同じ型番の楽器でも、使う人によって音の育ち方に違いが出ます。

 

ある人が使い続けた楽器は、他のものより柔らかくてふくよかな音が。

ある人が20年使った楽器は、他よりも枯れて深みのある音が。

このように、楽器はもともと持っている最初の音が、使い手の演奏の仕方によって変化するものなのです。

 

しかし電子ピアノは、誰が何年どう弾き続けても、買った時の音から変化しません。

 

演奏歴を重ねていくと、「自分の音」に対する考え方やこだわりが生まれます。

実際に私自身もそうです。(歴が長いだけで腕はアレですけども...)

別にプロミュージシャンになりたいとはカケラも思っていませんが、ある時から「良い音を出したい!」と思うようになり、演奏の仕方にこだわり続けています。

以前、後輩から「音に特徴がありますね」と言われた時は本当に嬉しかったものです。

 

電子ピアノでは、こういった楽器が持つ深さを知ることができないため、”自分の音”を追求するという楽しさ・喜びに気づきにくい、というデメリットがあります。

 

耐用年数

アコースティックピアノは調律し続ければ何十年と使用できます。

しかし電子ピアノは、数年ごとに能力の上がった新しいモデルが発売されていくということもあり、長くても15年程度が限界ではないかと思います。

今現在の最上位機種を購入したとしても、10年後には同等の性能を備えた機種が今よりも低い価格で販売されるようになっているでしょう。

 

最後に

ピアノの先生も、生徒さんにはアコースティックピアノを使って欲しいと思っています。

しかし住宅環境や経済的な事情から電子ピアノの使用もやむを得ない、と許容されている先生も今では多数いらっしゃいます。

電子ピアノとアコースティックピアノが別物であることをしっかりとご理解・納得された上で購入していただければ自宅練習の強い味方となることは間違いありません。

メリットだけではなく、デメリットもしっかりと踏まえておきましょう!

 

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