鍵盤ならCA17、音ならCN37
カワイの15万クラスの電子ピアノ、CN37を一つ上の機種であるCA17(生産完了しています)と比較します。
鍵盤と音にそれぞれ大きな違いがあります。
鍵盤と音の再現性はCA17のほうが高いですが、細かな共鳴音を再現できているのはCN37という、CA17にはない機能を搭載した面もあります。
(※訂正 音はCN37のほうが優れていると記載していましたが誤りであったため文章を修正しました。CA17のほうがよりピアノに近くなっています。間違った情報を記載してしまい大変申し訳ありませんでした)
それでは比較していきます。
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機能の違い
CN37 | CA17 | |
鍵盤 | 樹脂製 (RH3鍵盤) |
木製 (RM3グランドⅡ) |
レットオフフィール | あり | あり |
鍵盤ウエイト | あり | なし |
スピーカー数 | 4 | 4 |
アコースティックレンダリング | あり | なし |
最大同時発音数 | 256 | 192 |
音源 | PHI音源 | HI-XL音源 |
価格 | 165,000円 前後 | 180,000円 前後 |
・CA17は木製鍵盤。そのため鍵盤に重みを増すためのウエイトを入れていない(入れなくても樹脂よりも動作に安定性がある)。
・スピーカー数は同じだが、サブスピーカーのサイズが違う。CN37は8×12cmの楕円形、CA17は5cmの真円型。真円型のほうが音がこもらない。
・アコースティックレンダリング機能があるCN37のほうが細やかな音も再現できている。
・CN37のほうが最大同時発音数が多いため、高度なクラシックの曲に対応できる。
・PHI音源よりもHI-XL音源のほうが、弱打から強打までのタッチによる音色変化を、きめ細かく自然に再現できる。(音の変わり方が生ピアノっぽい)
解説
鍵盤はやはり木製鍵盤の方がピアノらしいタッチ感を得られます。
サブスピーカーは楕円形よりも真円の方が単純に良い音が出ます。
しかし、CA17には無いアコースティックレンダリング機能(様々なパーツの共鳴音までも再生する機能)をCN37は持っていたりもします。
そのため音の響きの細やかさや綺麗さ、厚みはCN37のほうがありますが、音色の変化のつけやすさは質が高い音源を搭載しているCA17です。
そして同時発音数は多いに越したことはありませんが、192音で足りなくなるのはよほど音をたくさん使う曲=難易度の高い曲であるため、そもそもバリバリ弾ける人は同時発音数以前に樹脂製鍵盤では満足できないでしょう。
鍵盤、スピーカー、音源は CA17 > CN37
最大同時発音数は CA17 < CN37
このようになります。
まとめ
それらを考慮してみると、選び方、オススメは以下のようになると思います。
上達の早さやピアノっぽさはそこまで強く求めないけれど、それなりの演奏感で練習したい(させてあげたい)という方はCN37を。
CA17は、高い演奏力・表現力を身に付けたい、少しでもピアノに近いものを選びたい、という方にオススメです。
価格も近いため、この2機種で迷った場合は選ぶのが難しいかもしれませんが、上記を参考にしてみてください。
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