使いやすさか、重めのタッチ感か。ヤマハ YDP-163(生産完了) と カワイ CN27 を比較

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同価格帯での比較

ヤマハのYDP-163(生産完了しました)とカワイのCN27を比較します。

 

価格はどちらも10万円台の電子ピアノです。

 

YDP-163は音も鍵盤も、クセがなく素直。

これといった強い特徴がないとも言えますが、その分、誰でもすんなりと馴染める「使いやすさ」が魅力の、使い手を選ばない電子ピアノです。

重視するポイントやこだわりたい性能がそこまで無いのであれば、YDP-163はとてもオススメです。

 

CN27の強みは、グランドピアノのイメージである「重めのタッチ感」です。

それに加えて、より快適でリアルな演奏感に近づくための象牙調子上げや、レットオフフィール(エスケープメント)といった、上位機種に搭載されている機能性をこの価格でも実現。

鍵盤にこだわって作られた電子ピアノであると言えます。

ピアノらしさをしっかりと感じられる鍵盤で練習したいという方にはCN27がオススメです。

 

それでは同価格帯でもメーカーが違うと、どこがどのように違ってくるのかを主要なポイントごとに解説していきます。

 

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比較

YDP-163 CN27
鍵盤 樹脂製(GH3鍵盤) 樹脂製(RH3鍵盤)
エスケープメント
(レットオフフィール)
なし あり
鍵盤の重さ 普通 重め
スピーカー数 2 2
最大同時発音数 192 192
音のキャラクター  丸みのある自然な音 高音域は明るく低音域は重厚
88鍵ステレオサンプリング ×
価格 105,000円 前後 113,400円 前後
  • 鍵盤はどちらも樹脂製で高音側は軽く、低音側は重く感じるようになっている。
  • グランドピアノにもある鍵盤のクリック感を再現したエスケープメント(レットオフフィール)機能がカワイのCN27にはある。
  • 鍵盤の重さはカワイの方がやや重め。
  • スピーカー数、最大同時発音数は同じだが、88鍵ステレオサンプリングされたピアノの音が入っているのはカワイ。
  • 音のキャラクターは大きく違う。
    ヤマハは高音があまり強くないので丸みのある音。かつ自然なピアノらしさの感じられる音。
    カワイは高音が煌びやかで低音には重厚感がある。

解説

鍵盤

鍵盤の「性能」で見ると、カワイの方が優っています。

それはレットオフフィールを搭載しているからです。

このレットオフフィールがあることで、鍵盤のコントロール性が高くなり強弱の表現がよりつけやすくなっています。

さらに鍵盤の動作自体もピアノらしくなります。

 

スピーカー数と最大同時発音数は同じですのでここに差はありません。

音のキャラクターも言ってしまえば好みです。どちらが優れている、ということではありません。

しかしCN27のピアノの音は、88鍵ステレオサンプリングされた音ですので、YDP-163よりもリアルさのある響きです。

 

選び方

この価格帯で鍵盤のタッチ感がなるべくグランドピアノに近いものを選びたいと考えるのであれば、カワイのCN27を選びましょう。

鍵盤も音も標準的でクセのない、良い意味で普通の電子ピアノを選んでおきたいということであればYDP-163がオススメです。

 

YAMAHA / ヤマハ ARIUS アリウス

YDP-163
イス・ヘッドホン付属

 

 

KAWAI/カワイ

CN27
高低自在椅子&ヘッドホン付き

 

 

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