KAWAI/カワイ CN37 と Roland/ローランド HP603Aを比較する

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15万円代での比較

カワイCN37とローランドHP603Aの比較です。

RP501とCN27の比較ページでも述べているように、鍵盤の重さには明確な違いがあります。

カワイはやや重めでローランドはそれよりも軽く感じます。

そのため鍵盤の重さに慣れたいならCN37、強弱表現を正確につけられる演奏をするのならHP603Aです。

 

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性能比較

CN37 HP603A
鍵盤 樹脂製(RH3鍵盤) 樹脂と木のハイブリッド構造
(PHA-50鍵盤)
エスケープメント
(レットオフフィール)
あり あり
鍵盤の重さ 重め 軽め
スピーカー数 4 2
最大同時発音数 256 無制限
音のキャラクター 高音域は明るく低音域は重厚 明るく澄んだ音
華やかさがある
88鍵ステレオサンプリング
共鳴音の再現 あり あり
価格 165,000円 140,400円

・HP603Aは鍵盤の側面に木を使用したハイブリッド構造。指がこの側面に触れた時、木のぬくもりを感じられる。

・スピーカー数の多いCN37のほうが音に立体感がある。

・HP603Aは最大同時発音数が無制限(音色が「グランド」の時のみ)。

・どちらもパーツの共鳴音といった細かい音まで再現している。

・CN37、HP603Aともにヘッドホン使用時も本体から音が鳴っているような聴こえ方。

CN37はスピーカー数が多いこと、HP603Aは最大同時発音数の制限がないことが決定的な違いです。

しかしそれ以外の性能としてはかなり拮抗しています。

解説

鍵盤

冒頭でも述べたように、鍵盤に重みがあるためグランドピアノのイメージに近いのはCN37で、タッチの強弱に対する反応が正確なのはHP603Aです。

どちらの機種も白鍵は象牙調仕上げですが、HP603Aはさらに黒鍵が黒檀調仕上げになっています。

CN37もHP603Aも、グランドピアノが持っている「鍵盤をゆっくり押していくと途中で感じられるクリック感」を搭載しています。

どちらもグランドピアノの特徴を再現していますが、ローランドのPHA-50鍵盤は最上位機種にも使用されている鍵盤のため、スペックだけで見ればカワイのRH3鍵盤よりも上と言えます。

やはりスピーカーが多い方が音の再現性が高いので、CN37のほうが本物の音に近い聴こえ方です。

15万円クラスでスピーカーを4つ搭載しているのはカワイだけです。

そしてカワイの電子ピアノは低音の重厚感がローランドよりも強く出るので、グランドピアノをイメージしやすい音です。

 

このようにCN37には「音のリアルさ」があります。

 

しかしローランドは最大同時発音数が無制限という特徴を持っています。

最大同時発音数に制限が無いわけですから、どんな曲を弾いても音が途切れる心配がありません。

選び方

選ぶポイントはRP501とCN27を比較した時と同じです。

重さをしっかりと感じられる鍵盤で、重厚感のある音が出せるCN37はグランドピアノらしさを感じやすい。

HP603Aはタッチの強弱に対する反応が良いので正確な演奏ができ、同時発音数が無制限なので使用する音が多い曲でも問題なく演奏できる。

 

これらのことから、習い始めたばかり・ピアノ歴がまだ浅い方にはCN37がオススメで、

曲を通して弾くことができるので強弱の表現をしっかり練習したい、という方にはHP603Aがオススメです。

KAWAI/カワイ
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