価格は抑えつつも、タッチ・音にピアノらしさを感じられる電子ピアノ
販売価格は税込で¥159,500です。
ヤマハの電子ピアノ、「クラビノーバ」シリーズで一番買い求めやすい機種が、このCLP-635です。
10万円クラスのYDP-164は、グランドピアノを”意識した”作りになっていますが、
CLP-635からはグランドピアノらしさを"追求"した作りになります。
音の強弱や音色も細かく変化させられるので、グランドピアノをさらにイメージして練習することができます。
弾いた感触や音の聴こえ方だけではなく、実際に演奏したときにもピアノらしさを感じられるようになっているんですね。
このように、YDP-164とCLP-635の間には音と弾き心地に価格以上の差がありますが、
クセがあまり感じられず、誰にとっても演奏・練習のしやすい電子ピアノであることに変わりはありません。
また、音の伸びが良いのでクラシックを弾くのに向いているのも、ヤマハ電子ピアノの強みです。
お子さんがピアノのレッスンに通うとなると、ほとんどの場合クラシックの曲をそのうち弾くことになります。
そのためピアノ教室に通う/通っているお子さん用にオススメの電子ピアノです。

YDP−164より格段にグランドピアノらしさが強くなる
力強い音、繊細な音などの音の表現力が高い
クラシックを演奏するのにも向いている
価格は上がりすぎずに性能がしっかりしているので、長く使える
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鍵盤
CLP-635の鍵盤の特徴です。
② 鍵盤を押した時に感じるわずかなクリック感
③ 指が滑りにくい表面
① 樹脂製でも手応えを感じられる鍵盤
CLP-635に使用されている鍵盤は、「グレードハンマー3X鍵盤」です。
鍵盤の動作が10万円クラスの電子ピアノよりも安定しているため、力強く弾いたり優しく弾いたりして、ニュアンスをつけることがしやすくなっています。
ただし重みは感じられるものの、樹脂製のためか、押し込んだ時に少しフワフワするような印象があります。
また、手応えとは少し違いますが、指を鍵盤から離した時の鍵盤の戻り方もスムーズで、自然です。
この「鍵盤の戻り」が遅いと、指のスピードに鍵盤の動作が追いつかず、正確な打鍵ができなくなるため演奏に支障が出てしまいます。
② 鍵盤を押した時に感じるわずかな引っかかり
グランドピアノは、鍵盤を押したときにハンマーが弦から速やかに離れて、弦の振動を止めないようにする仕組みになっています。
その仕組み上、鍵盤をゆっくり押していくと途中でわずかにひっかかるポイントがあります。
これをエスケープメントと言います。
CLP-635もこのひっかかりを再現しています。(ひっかかり感はカワイ・ローランドよりも弱めです)
エスケープメント機能によって、鍵盤のコントロール性が高まっているため、弱いタッチで弾いて小さい音を出す演奏がしやすくなっています。
③ 指が滑りにくい表面
白鍵は象牙調仕上げ、黒鍵は黒檀調仕上げと呼ばれ、触り心地が良く、指のフィット感が増すので滑り止めの効果を得られるのが特徴です。
指に吸いつくようなフィット感があり、撥水性・吸湿性も高いので、長い時間の演奏で指が汗ばんでも滑りにくくなります。
音
音の特徴です。
音の再現力はかなり細かいところまで考えられています。
② 力強さと繊細さを表現しやすい
③ 音色変化の滑らかさ・自然さ
④ 足りない音域を自動で調整
⑤ ヘッドホンの音もとてもリアル
① 2スピーカー
スピーカーの数は2つです。
また、スピーカーから鳴った音は筐体の中にも響いていくのですが、それを外に逃がす設計になっているため音がこもりません。
モコモコせずにスッキリした聴こえ方になっています。
② 力強さと繊細さを表現しやすい
CLP-635には「バーチャル・レゾナンス・モデリング(VRM)」という機能があります。
(前の500シリーズの時は25万円クラスのCLP-575以上に搭載されている機能でした。)
これは、「ピアノの様々なパーツが共鳴する細やかな音までスピーカーから鳴らす」機能です。
例えばグランドピアノで「ド」の鍵盤を押すと、ハンマーが弦を叩き「ド」の音を発します。
同時に「ド」の周りの弦や、響板といったピアノのパーツが共鳴し発音します。
それらの音が混ざり合うことであのピアノの音になっているのです。
こういった音を再現したCLP-635の音には、力強さと厚みがあります。
さらに繊細な音も出しやすいため、音の強弱の表現がしやすくなりました。
③ 音色変化の滑らかさ・自然さ
電子ピアノも、グランドピアノと同じように
弱く弾けば音量は小さく、丸く柔らかい音
強く弾くと音量は大きくなり、硬く高音域の効いた鋭い音
が出ます。
アコースティックピアノのようにタッチの強さに対して音色の変化が滑らかにつくようになっているため、音色のコントロール力をしっかりと身に付けることができます。
④ 足りない音域を自動で調整
電子ピアノに限らず、音というのは音量が下がると聴こえにくくなる音域があります。(下図参照)
その音域を自動で補正してくれる機能を持っているので、音量を下げても全音域が適正なバランスで聴こえるようになります。
夜など、音量を下げて弾く状況でも、バランスのとれた音で聴こえてくるので、周りへの配慮をしつつ正確な音質で練習することができます。
⑤ ヘッドホンの音もとてもリアル
ヘッドホンで音を聴くと耳に直接音が届くので、どうしても実際とは違う聴こえ方になってしまいます。
CLP-635はこれを解消するための機能を搭載。
鳴っているのは耳元なのに、本体から音が聴こえてくるようになっています。
メインの音色である「CFXグランド」にした時は、音に包み込まれるような感覚に。
その他の音色では、本物の音のような広がりのある聴こえ方をします。
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最後に
演奏しやすく、厚みと繊細さを持った音で、ピアノらしさを感じながら練習ができる電子ピアノです。
激しく弾いた時の力強い音、優しく弾いた時の繊細な音、これらがとても表現しやすいのが特徴です。
こういった自然な表現力の高さは、やはりクラシックを弾くのに最適です。
お子さんのレッスンでは、ほぼ間違いなくクラシック曲に取り組みますので、お子さんがレッスンに通う・通っている方にぜひ使っていただきたい電子ピアノです!
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