木製鍵盤を搭載したヤマハのクラビノーバ、 CLP-645 を紹介・解説していきます。
販売価格は¥214,500(税込)です。
電子ピアノを買うための予算を20万円くらいまで上げると、購入できるモデルがグッと増えます。
ただ、選択肢が広がったことで

と、かえって悩んでしまいませんか?
しかし、どうにも決められなくてどうしようもなくなってしまっている方、特にレッスンに通っているお子さんのために電子ピアノを購入するなら、この木製鍵盤搭載モデルのCLP-645を選んでおけば「ハズレ」ることはありません。
ヤマハのクラビノーバ CLP-645 オススメの理由
なぜなら、鍵盤・音が電子ピアノとしては高いレベルで、かつ、クセが無いため
- 多くの人にとって演奏しやすい設計になっているから
そして
- 樹脂製の鍵盤よりも木製鍵盤のほうがグランドピアノの弾き心地にかなり近いから
です。
さらに、ピアノ講師からも木製鍵盤モデルは好評価を得ています。
当時、勤めていた店のピアノ教室の先生や、ピアノを個人で教えている友人は「生徒さんには電子ピアノを選ぶなら木製鍵盤の物にしてほしい」と口を揃えて言っていました。
それはやはりグランドピアノでレッスンをするのだから、家でもそれに近いもので練習したほうが確実に上達する、と先生たちも考えているからです。
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木製鍵盤の弾き心地と4スピーカーがリアルさを生んでいる
ここまでで強くアピールした通り、CLP-645の一番の特徴は鍵盤が木製である点です。
木製鍵盤は樹脂製のものと比べると、押鍵した時にムダな動きがなく、安定感があります。
(これは木製鍵盤だから、というよりも、鍵盤の構造や仕組みによるところが大きいのですが。)
実際に弾いてみると、鍵盤を一番深く押し込んだ時に「固さ」のような手応えを感じます。
この固さはグランドピアノを弾いた時にも同じような感覚があるため、かなりリアルな演奏感であると言えます。
そして、スピーカーは4つあることで、音に上下左右の位置感覚が出ます。
そのため立体感と臨場感が強くなるので、本物の音に近い聴こえ方です。
さらに「ジャーン!!」と強く弾いた時には、音に圧力があります。
この音圧感も音をリアルに感じる要因の一つです。
CLP-635以上のタッチ感と音質で、よりグランドピアノに近いと感じられる優れた電子ピアノと言えます。
高音から低音までがハッキリと聴こえ、生音のような音圧と迫力がある。
弾き心地と音にクセがなく、使いやすい。
鍵盤 4つの特徴
CLP-645の鍵盤の特徴は、4つです。
② 白鍵・黒鍵ともに指がフィットする表面加工
③ グランドピアノと同じように、鍵盤を押した時のわずかなクリック感を持っている
④ 高い連打性
① 木製鍵盤
「ナチュラルウッドエックス(NWX)鍵盤」という名称の木製鍵盤を搭載しています。
ピアノらしい手触りと手応えがあり、動きに無駄がなく安定感があります。
適度な重みがしっかりと指に伝わってくるので、グランドピアノの弾き心地に近いです。
② 白鍵・黒鍵ともに指がフィットする表面加工
白鍵は象牙調子上げ、黒鍵は黒檀調仕上げです。
象牙・黒檀の持つ触り心地と機能性を再現。
サラッとした感触は指にフィット感をもたらし、水分を弾いてくれる機能性によって、指に汗をかいても滑りにくくなっています。
③ グランドピアノと同じように、鍵盤を押した時のわずかなクリック感を持っている
グランドピアノは鍵盤をゆっくり押していくと途中で引っかかりを感じるポイントがあります。
これは、
"ピアノの鍵盤がハンマーを動かして弦を叩く"
この一連の動作の中で発生するもので、電子ピアノでもそのクリック感を再現させています。(ローランドやカワイほど強く感じません)
この引っかかりがあることで鍵盤の動きがグランドピアノに近づきますし、弱い音のコントロールがとてもしやすくなります。
④ 高い連打性
ヤマハの電子ピアノは鍵盤の戻りが良いので(弾いて指を離した時、元の位置に戻るスピードが早い)連打性が高いです。
例えば2つの音を交互に連続で弾く「トリル奏法」で弾いた時にその強さを発揮します。
これは上級者でなくても使用する技術です。
このトリルができるようになると弾ける曲も増えますし、難しい曲でなくてもトリルを使う事はあります。
また、クラシックに限らずポップスでも用いられるテクニックの一つです。
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音の特徴 5つ
音の特徴です。
② グランドピアノのような力強さと繊細さを再現
③ 音が自然に聴こえるよう響き方を自動で調整
④ 聴こえにくい音も自動で補正
⑤ ヘッドホンでもリアルな音
① 4スピーカー
全音域を鳴らすメインスピーカーと、手元に中〜高音域を鳴らす小さいスピーカーがそれぞれ左右に2つずつの、合計4つを搭載。
2スピーカーよりも音にクリアさと厚みが増します。
そのため特に力強く弾いた時には、その厚みのある音がハッキリと鳴りますのでしっかりとした音圧を感じられます。
スピーカーが4つあることで、細かい共鳴音まで再現されるようになった利点が十分活かされています。
② グランドピアノのような力強さと繊細さを再現
CLP-635と同様に、「バーチャル・レゾナンス・モデリング(VRM)」機能がプラスされました。
この機能は、ピアノの様々なパーツが共鳴し発生する、細やかな音までを再現するものです。
例えばグランドピアノで鍵盤を弾くと、ハンマーが弦を叩き、音を発します。
同時に弾いた音以外の弦や、プレート、響板といったピアノのパーツが共鳴し発音します。
※この他にも様々なパーツで構成されています。
それらが混ざり合って一つの音として鳴っているのです。
そのため、音に力強さと厚みが出て、繊細さも加わり、より一層グランドピアノの音に近い聴こえ方になっています。
表現力の幅が広がりました。
③ 音が自然に聴こえるよう響き方を自動で調整
電子ピアノは録音した音をスピーカーで再生しているため、どうしても鳴っている音は作られたものです。
しかしCLP-645は音の鳴り方を自動で調整。
響きが弱いところを持ち上げたり、響きすぎている部分を抑えたりしてくれるので自然な響きになります。
④ 聴こえにくい音も自動で補正
電子ピアノに限らず、音というのは音量が下がると聴こえにくくなる音域があります。
CLP-645は、その音域を自動で補正してくれる機能を持っています。(下図参照)
この機能によって全音域が適正なバランスで聴こえるようになります。
夜間などで音を小さくしなければいけない状況でも、弾いている自分には適正なバランスの音で聴こえるので
「ご近所さんに音が聞こえていないか心配になって、練習に集中できない」
といったような不安も減ると思います。
⑤ ヘッドホンでもリアルな音
そして音を出せない時の強い味方がヘッドホンですが、スピーカーや音を鳴らすシステムが良いのにヘッドフォンを着けたら普通の音になってしまっては意味がありません。
また、ヘッドホンで音を聴くと耳に直接音が届くので、実際とは違う聴こえ方になってしまいます。
CLP-645はこれを解消するため、新たなヘッドホン機能をプラスで搭載しました。
選んだ音色によってこの機能が切り替わり、ヘッドホンを装着していてもまるで本体から音が鳴っているかのようなリアルな聴こえ方を実現。
メインの音色である「CFXグランド」では、音に包み込まれるように聴こえ、
その他の音色では音が広がっていくような聴こえ方となります。
そのため耳も疲れにくく、集中して練習することができます。
その他の特徴
生ピアノは、強く弾いた時には硬く高音の効いたシャープな音色が出ます。
反対に、弱く弾いた時には音量の小さい、丸みのある柔らかい音が鳴ります。
CLP-645でもこういった音色のニュアンスが出しやすく、抑揚をつけることができるので、自分のイメージした音で演奏ができます。
そのため曲の雰囲気に合った表現がしやすくなるため、表現力もより一層身につけられます。
サイズ
幅 | 146.1cm |
高さ | 92.7cm |
奥行き | 45.9cm |
重さ | 60kg |
6畳(中京間)、約9.9平米の部屋に置いたイメージです。
縮尺20分の1
〜参考〜
ベッド 幅 97 × 丈 195 cm
学習机 幅100 × 奥行き60 cm
組み立て・付属品・送料
高さを自由に調節できる高低自在椅子と、ヘッドホンが付属。
送料は、基本的にはどこのお店も
" お届け+組み立て+指定の場所への設置 " の「配送設置料」
が無料です。
ただし、場合によっては二階以上の部屋には階上げ作業料が発生することもあります。
よく確認してください。
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最後に
鍵盤・音、ともに生ピアノを追求しバランス良く仕上がっていて、トータルでピアノらしさが強く感じられます。
このCLP-645は、特に重要な要素である鍵盤が木製であるため、演奏感が格段に良く、しっかりとしたタッチを身につけることができます。
さらに音の強弱やニュアンスといった表現力の点で見るとヤマハの電子ピアノは質が高く、様々な表現が求められるクラシックに最適です。
そのため特にピアノ教室に通っているお子さんには非常にオススメです。
ヤマハ CLP-645は、こんな方におすすめ!
- レッスンに通っているお子さん用で探している方
- 買い替えずに10年以上長く使いたい方
- できるだけ弾き心地がグランドピアノに近く、値段が高すぎないものが希望の方
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