CA17の性能を一段階パワーアップさせたのがCA67
カワイのCA17とCA67を比較します。(※どちらも生産完了しています)
この2機種は、木製鍵盤を搭載。
グランドピアノの鍵盤が持っているクリック感も再現しているなど、非常に質の高い、リアルなタッチ感が魅力です。
それぞれの後継機種の詳細は、以下から確認できます。
CA67の後継機 CA78はこちらから
CA17の後継機 CA48はこちらから
それぞれの新品での販売価格は
CA67が約24万円前後
CA17が約18万円前後
でした。
現在は当然のことながら新品での販売はありません。
なぜかAmazonではCA67が出品されていますし、楽天ではCA17がわんさかと出てきますが
商品説明を見ると
「メーカー直送」
「メーカーお取り寄せ品」
と記載があります。
もうすでにカワイにも在庫が無い物ですから、注文が承諾されることはないでしょう。
それでもCA67・CA17を手に入れたいのであれば、中古を探しましょう!
中古であれば楽天市場でたまに出品されているのを見かけます。
中古の場合の価格は2019年7月現在で
CA67が15万円前後
CA17は10万円程度
です。
ただし、中古品は数が少なく、すぐに売れることが多いので、根気よくチェックし続けることが必要です。
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解説に戻ります。
当時の販売価格にして、およそ6万円の差は何かと言うと、同じ「木製鍵盤」でもCA67のほうがさらにグランドピアノに近い構造のものが使用されている、ということが理由です。
またスピーカー数もCA17は4つに対し、CA67は6つ搭載。
音の聴こえ方にも差があります。
このようにCA67は、CA17よりもさらに鍵盤と音を向上させたモデルなのです。
鍵盤の良さだけではなく音に迫力があるほうが、よりグランドピアノに近い感覚で練習できますよ!
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スペック比較
CA67 | CA17 | |
鍵盤 | 木製 (グランドフィールアクションⅡ) |
木製 (RM3グランドⅡ) |
レットオフフィール | あり | あり |
鍵盤ウエイト | あり | なし |
スピーカー数(出力) | 6(100W) | 4(40W) |
アコースティックレンダリング | あり | なし |
最大同時発音数 | 256 | 192 |
音源 | HI-XL音源 | HI-XL音源 |
価格 | 240,000円 前後 | 180,000円 前後 |
・どちらも木製鍵盤だが、グランドフィールアクションⅡのほうが、よりグランドピアノに近いタッチ感。
・スピーカー数は多い方が音に立体感と厚みがあり、リアルさが増す。また出力(ワット数)が大きい方が太く迫力のある音に。
・アコースティックレンダリング機能を搭載することで、グランドピアノを構成する様々なパーツの共鳴音が再現される。
・同時発音数の多い方が、どんな曲でも弾けるようになっても安心=上達しても使い続けられる。
解説
鍵盤
木製鍵盤であることは同じとは言え、演奏感には大きな違いがあります。
具体的にどう違うかというと、CA67の鍵盤の方が、奥(※)で弾いてもしっかりと沈み込むようになっています。
そのため自分のイメージしたニュアンスや音色を再現させやすくなっています。
※オレンジ色のあたりが鍵盤奥
それに加えて、グランドピアノの鍵盤の重さを再現させるための重りが2種類入っています。
この重り(ウエイト)を搭載させることで鍵盤の重さが「低音側は重く、高音側はそれよりも軽く」なります。
さらに、強く弾けばしっかりとした手応えが、優しく弾けば軽やかに、と、弾く強さに応じて鍵盤の動作も変化してれるので、自然な弾きやすさになっています。
一方CA17は、CA67ほどの鍵盤の性能ではありませんが、基本的な仕組みの部分は一緒です。
下図のようにグランドピアノと同じで、ハンマーを下から突き上げるシーソー式の構造になっています。
他メーカーではこの方式の鍵盤を採用している電子ピアノはほとんどありませんし、同じカワイでもCA17よりも下位のモデルはこの構造にはなっていません。
どちらの機種もグランドピアノの鍵盤に近づける工夫が凝らされているので、質の高いタッチ感であることは間違いありません。
音
どちらも足元の全音域を担当するメインのスピーカーに加え、手元に高音域を担当するスピーカーがあります。
これだけでもかなりバランスのとれた、キレイで太い音なのですが、CA67はそれに加えて背面から上方向に向かって広がり感を持たせるスピーカーも搭載されています。
この上から広がってくる音もプラスされることで、音に包まれる感覚が大きく増し、臨場感の強い聴こえ方になります。
そして出力にも違いがあります。
CA67は100W、CA17は40W。
これは音量だけの違いではなく、多少ボリュームを絞った状態でも出力の高いほうがグランドピアノのような音圧を持った、体に響く迫力のある音で鳴ってくれます。
中古で選ぶ場合の、後継機種との違い
CA68
CA68を、後継機種のCA78と比較すると、何が違うのか。
それは、「音の良さ」です。
CA78には、オーディオメーカーとして有名なオンキヨー社と共同で開発した、音に関する様々なパーツが搭載されています。
↑こんなパーツがCA78の中に入ってます
そのため、音の良さはCA78の方が上です。
しかし鍵盤やスピーカー数など、電子ピアノとしての基本性能はCA68と全く一緒ですので、中古だとしてもCA68はまだまだ第一線で使える機種です。
CA17
CA17の後継機種は、CA48になります。
鍵盤はCA48の方が優れていますが、音源はCA17のほうがリアルです。
ここは鍵盤か音、どっちを取るかで選択が変わってきます。
個人的には鍵盤のよいものを選びたいところですが...。
まとめ
CA67はカワイの最上級の鍵盤を搭載している電子ピアノなので、鍵盤だけでも一番良いものにしたい!という方に最適です。
CA17は、予算をできる限り抑えつつも本物らしさを持ったものを選びたい方におすすめです。
どちらも高い表現力と演奏力を身に付けることができる電子ピアノです。
中古で買うのも、大いにアリですよ!
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