奥行きはスリム。音質はワンランク上。なコンパクトタイプの電子ピアノ。
CASIOのPrivia(プリヴィア)、PX-770の上位モデルで、価格は10万円前後です。
ピアノを好きなときに弾いて楽しみたいけれど、部屋が狭くなりすぎるのはちょっと嫌だな...。
という、部屋のスペースをあまり取らずにピアノを楽しみたい方にオススメのスタイリッシュ型電子ピアノです。
こちらも奥行きがA4用紙約1枚分とコンパクトなため圧迫感が少なく、一人暮らしの部屋にも置きやすいサイズ感です。
このPX-870の大きな特徴は、このサイズながらスピーカーを4つ搭載していることです。
実際にPX-770と聴き比べてみるとその音質は大幅に違っていて、PX-870のほうが豊かで広がりのある良い音で演奏が楽しめます!
また、鍵盤はPX-770や前のモデルのPX-860と同じ「3センサースケーリングハンマーアクション鍵盤Ⅱ」というものです。
ということは弾いた感触は以前と変わらないはずなのですが、明らかに鍵盤が重く感じます。
何か内部の設計が変わっているのでしょうか?(設定の初期化などもしてみましたが、変化はありませんでした。)
本当に不思議ですが、この重量感は弾きごたえがありますから、スタイリッシュタイプとしてはかなり良いタッチ感です。
低音から高音までの音がしっかり出ていて、スタイリッシュタイプにありがちな「軽い音」ではない。
広がりがも感じられるのでピアノらしさを持った音。鍵盤は変更されていないが、以前よりも重くなっている。そのため弾き心地にも安心感がある。
本格的な演奏感よりも部屋に収まりやすいサイズを優先したい方に最適!
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鍵盤
② 指が滑りにくい表面仕上げ
③ 音域によるレスポンスの違いを再現
やはりグランドピアノのような演奏感とはいきません。
しかしこの価格でこれだけのタッチ感であれば十分ではないでしょうか。
また、多少改善されましたが鍵盤が若干横に揺れるため、動作の安定感にやや欠けます。
しかし演奏する曲が難易度の高いクラシックなどではなく、ポップス系であれば問題なく演奏できます。
① 低価格でも演奏のしやすさを目指した鍵盤
3つ搭載されたセンサーが打鍵の強さをしっかりと検知。
強く弾けばシャープな音が鳴り、優しく弾くとソフトな音が鳴るので、弾き方によって音質の差をつけることができます。
このセンサーは鍵盤が元の位置に戻りきらなくても次の動きを検知してくれるため、早い打鍵にも対応してくれます。
また、鍵盤の内部構造はカワイのようなシーソー式です。
鍵盤を弾くとその反対側(図の赤枠内)を跳ね上げる仕組みです。
ハンマーの重さが鍵盤の戻りをアシストするので動きがスムーズになっています。
さらに低音域は重く、高音域へ行くにつれて軽くなるグランドピアノの重量バランスをわずかながら再現しています。
② 指が滑りにくい表面仕上げ
白鍵は象牙調、黒鍵は黒檀調の仕上げです。
フィット感の良さと撥水性・吸水性の良さという象牙・黒檀の機能性を持たせているため、汗で指が滑ってしまうリスクを軽減してくれます。
③ 音域によるレスポンスの違いを再現
グランドピアノは音域によって弦を叩くハンマーの大きさが違います。
そのため例えば「高音のドと低音のドを同じ強さで弾いた」場合、弾いてから音が鳴るまでの「音の立ち上がり」の早さに微妙な差があります。
(弾いてから音が鳴るまでの時間は本当にごく僅かなので、弾いた瞬間に音が出ない、という事はありませんのでご安心を。)
その微妙な差を再現させたことで低音側は低音らしく、高音側は高音らしく弾けるようになっています。
音
音の特徴を挙げていきます。
② 細かい共鳴音まで再現
① 4スピーカー
スタイリッシュタイプでスピーカーを4つ搭載しているのはPX-870だけです。
メインのスピーカーは足元に。
そして本体天板面に上向きのサブスピーカーが搭載されています。
またこの天板部分はスリット構造で、音の通り道になっています。
筐体内部の音がこもらないため、グランドピアノの大屋根を開けた時のような、明るく広がりのある音です。
とはいえ本体のサイズを小型化させるためにスピーカーも小さくなっているので、音の再現性はどうしても犠牲になってしまいます。
② 細かい共鳴音まで再現
グランドピアノは、フレームや響板といった様々なパーツが共鳴することで、あの豊かで美しく、迫力のある音が鳴ります。
パーツの共鳴音は1鍵ごとに異なってくるのですが、PX-870はその「1鍵ごとに異なる共鳴音」を擬似的に発生させています。
さらに単音と和音の共鳴音の違いや、鍵盤から指を離した時の響きも再現させているので、スタイリッシュ型としては非常にリアルな音に仕上がっています。
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サイズ
サイズは横が約139cm×奥行き約30cm×高さ約80cm。
重さは34.3kgです。
男性なら一人でも場所を変えたりできそうな重さですね。
女性にはちょっと大変と感じる人が多いかも...。
最後に
スタイリッシュタイプとしては徹底的に音にこだわられています。
せっかくピアノを弾くなら、少しでもいい音の方が間違いなく楽しいです。
ちょっと弾ければ何でもいい、というのもアリだと思いますが、それだとせっかく買ったのに置物になる可能性もありませんか?
ぜひ少しでもいい音でピアノを気持ち良く・楽しく弾いてほしいと思います!
注意点
スタイリッシュタイプの電子ピアノは、基本的に自力で組み立てます。
組み立てはドライバー一本あればできます。
難しくはありませんが、大人が二人いないと大変ですし危ないので、誰かに手伝ってもらいましょう。
1時間ほどで完成すると思います。
またイスとヘッドホンが付属しません。
販売店によってはサービスになっていたり、セットでの販売になっていることも多いです。
カシオのプリヴィアシリーズを買うときはヘッドホンも検討しましょう。
電子ピアノにオススメのヘッドホン紹介ページ
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