高すぎない価格で木製鍵盤を搭載した電子ピアノ! KAWAI/カワイ CA48を解説

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抑えめの価格で木製鍵盤モデルを選ぶならこれで決まり!

このページではカワイのCA48がどんな方にオススメなのかを、わたくし元楽器屋さんのほんまが解説していきます。

最後までよろしくお願いします。

 

  • なるべくグランドピアノに近いような特徴があって、でも値段はできるだけ抑えめのものを選びたい!
  • 木製鍵盤の電子ピアノにしたいんだけど、20万円はちょっと高いかなぁ...

このように価格の面と性能の面でお悩みではありませんか?

そんな方にちょうどいい電子ピアノが、このカワイのCA48です!

 

木製の鍵盤を搭載しながらも、販売価格は税込で¥174,900

20万円を切る価格で木製鍵盤を搭載しているのは、他社製品を含めてもこのCA48だけなんです!

 

高すぎない価格で良い弾き心地が手に入れられます。

 

 

カワイは、はじめて電子ピアノに木製鍵盤を使用したメーカーだけあって、鍵盤に対する強いこだわりを持っています。

そのこだわりがしっかりと込められたCA48の優れたタッチ感なら、練習がもっと楽しくなります。

そして練習が楽しくなれば、上達するスピードもアップ!

のCA48でたくさん練習して、さらに上手になりましょう!

 

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大きな特徴

木製鍵盤を使用した電子ピアノでは、一番求めやすい価格。

タッチ感はやや重めで、鍵盤の感触は20万円以下としてはグランドピアノに近い。

しかし音源はグレードダウン。音のリアルさは低下してしまった。

 

音質面はダウン

まず、前モデルのCA17と比べると、残念ながら音源はHI-XL音源からPHI音源にグレードダウンしてしまいました。

HI-XLのほうが、弱打から強打までのスムーズな音色変化や自然な減衰音といった、「グランドピアノ特有の、音が鳴ってから消えるまでの間に変化していく音色」の再現性が高いものでした。

 

また、同じPHI音源を搭載しているCN37には「アコースティックレンダリング」という機能があります。

これはピアノの複雑で細かな共鳴音を再現したものですが、CA48にはこの機能がありません。

PHI音源が決して悪いということではありませんが、音質にはコストダウンの影響が見られます。

 

しかしその分、購入しやすい価格になった、と考えることもできます。

 

鍵盤はよりグランドピアノに近く

音質面は鍵盤でカバー!と言わんばかりに、鍵盤の性能はとても向上しています。

CA48の鍵盤は、鍵盤の先端(力点)から支点までの距離を長くしました。

鍵盤の支点距離

グランドピアノとほぼ同じに。

上位機種のCA98も同じ構造です。

 

このように支点距離が長くなることで、鍵盤奥(支点近く)を弾いた時でも十分な沈み込みの深さを確保。

鍵盤の奥側と言うのはこのオレンジの部分
オレンジ色の丸の辺りがここで言うところの鍵盤奥。

手前(演奏者側)を弾いた時とのタッチ感の差も少なくなります。

鍵盤奥側も深く沈むことで、和音を弾く時や黒鍵を交えた滑らかで流れるような演奏がしやすくなっています。

 

木製鍵盤の質感と重量感をしっかりと持っているので、グランドピアノらしさを感じられる電子ピアノです。

価格も鍵盤もとても魅力的ですので、20万円を切る価格帯でお探しの方にはオススメの機種です。

 

鍵盤の特徴

CA48の最大の特徴、鍵盤についてです。

① 木製鍵盤
② タッチの強弱にしっかり反応
③ 指先に感じるわずかなクリック感
④ 指が滑りにくい表面加工
⑤ 演奏感はよりグランドピアノらしく

① 木製鍵盤

CA48は木製鍵盤のため、樹脂製の鍵盤よりもどっしりとした弾きごたえがあり、安定感と安心感があります。

この弾き心地が、アコースティックピアノらしさを強く感じさせてくれます。

また、鍵盤の構造はグランドピアノと同じシーソー式です。

このシーソー式というのは、鍵盤を押すとその奥にあるハンマーを跳ね上げる仕組みのことです。
シーソー式構造

これもグランドピアノに近いタッチ感に近づけるための工夫です。

 

② タッチの強弱にしっかり反応

強く弾けば時は手応えは重く。

弱く弾いた時は軽やかに。

鍵盤を弾く強さに応じて、指に伝わる重量感が違って感じられるようになっているため、様々な演奏・表現がしやすくなっています。

 

③ 指先に感じるわずかなクリック感

鍵盤をゆっくり押していくと、途中で「カックン」とした引っかかりがあります。

これはアコースティックピアノの「鍵盤がハンマーを動かして弦を叩く動作」の過程で発生するもので、カワイでは「レットオフフィール」と名付けられています。

レットオフフィール 解説ページへ

このレットオフフィールは、

・小さい音の表現がよりつけやすくなる

・鍵盤の動作自体もピアノらしくなる

という効果があります。

 

④ 指が滑りにくい表面加工

鍵盤の表面は、「アイボリータッチ」という象牙調仕上げです。

適度な摩擦感をもっているため、指がよくフィットし、運指の安定性が向上します。

また、長時間の演奏で指先に汗をかいてもその水分をはじいてくれるため、指が滑りにくくなり、ミスするリスクを軽減してくれるという機能性も備えています。

 

⑤ 演奏感はよりグランドピアノらしく

冒頭でも解説したように、支点距離を長くしたことでタッチ感がグランドピアノに近づいています。

 

弾いてみた印象

鍵盤を深くまで押し切った時の感触が、やや「グニャっ」としていました。

これが生ピアノだと「カツン!」とした硬い手応えなので、弾き心地に物足りなさを感じるかもしれません。

 

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音の特徴

CA48の音の特徴です。

① 立体感のある音を鳴らす4スピーカー
② ヘッドホン装着時も立体感・臨場感を損なわない
③ 音のリアルさは、残念ながらダウン

立体感のある音を鳴らす4スピーカー

スピーカーはメインと手元の左右2カ所、合計4つです。

4つのスピーカーから鳴る音

メインスピーカーからは高音域〜低音域までの全音域の発音を担当。(黄色)

その音に手元の小さなスピーカー(水色)から鳴る高音域をプラスさせることで、グランドピアノのような煌びやかな音に仕上がっています。

やはり2スピーカーの電子ピアノよりも音の厚みと高音のキレイさ、立体感があります。

 

ヘッドホン装着時も立体感・臨場感を損なわない

そしてヘッドホンからの音も立体的で、まるで本体から鳴っているかのようです。

聴こえ方は以下の中から好きなものを選択できます。

・全方向からバランス良く(ノーマル)
・左右の広い範囲から(ワイド)
・前から音が聴こえる(フォワード)

いずれも臨場感があって、耳元だけで鳴る、いかにも「ヘッドホン」な聴こえ方ではありません。

耳も疲れにくいので楽しく集中でき、快適な練習ができます。

 

③  音のリアルさは、残念ながらダウン

冒頭でも解説したように、音源はグレードダウンしてしまいました。

さらに同じPHI音源を搭載している、一つ下のクラスのCN37は「アコースティックレンダリング」という機能があるのですが、CA48にはこれがありません。

ピアノのあらゆるパーツの共鳴音の再現がないため、音には物足りなさを感じてしまいます。

 

その他の特徴

操作パネル

CA48にも画面がつきました。

液晶付き操作パネル

画面がないと、例えばメトロノームを鳴らしたとしてもテンポがいくつなのか分からなかったり、音色や曲がどれになっているのか分かりません。

普通に使っていれば、ボタンを押して色々な設定を変えるということはあまりないかもしれません。

しかしパネルがついたことで、電子ピアノが今どういう状態なのか一目でわかるようになったのはちょっぴり便利だったりします。

 

サイズ・付属品・送料

幅 : 136cm
奥行: 46.5cm
高さ: 88.5cm

重さ:57kg

CA48を6畳(中京間)、約9.9平米の部屋に置いたイメージです。

ca48を部屋に置いたイメージ

 

 

 

 

 

 

 

縮尺 20分の1

〜参考〜
ベッド 幅 97 × 丈 195 cm

学習机 幅100 × 奥行き60 cm

 

高さ調整ができる高低自在椅子と、ヘッドホンが付属します。

基本的に、配送設置料(お届けから組み立てまでの料金)を無料で販売しているお店がほとんどです。

最後に

このKAWAIのCA48は、他メーカーを含めても、木製鍵盤モデルではいちばん求めやすい価格となっています。

しかし価格を抑えながらも、鍵盤・演奏感はグランドピアノを強く追求しています。

木製鍵盤=グランドピアノに近いタッチを持つ電子ピアノを選ぶことが、ピアノ上達の早道。

その一点に全てを集中させたモデルです。

 

予算を抑えた中で、グランドピアノに近いタッチ感の電子ピアノを選ぶなら、このCA48で決まりです!

 

KAWAI/カワイ

CA48
イス・ヘッドホン付属

 

 

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