クセの少ない、ノーマルで使いやすいヤマハ。タッチに対する精度が高いローランド。
鍵盤も音もいたってノーマルでクセがないため使いやすい、という特徴のあるYDP-163(生産完了しました)。
対してタッチに対する反応が良く、強弱の表現をつけやすいRP501。
この二つで迷っている場合、どういう基準で考えれば良いでしょうか。
クラシックを弾くことが多い、もしくは多くなりそうならば、ヤマハのYDP-163がオススメです。
特にお子さんがレッスンに通っていると、いずれは必ずクラシックに取り組むことになるでしょう。
YDP-163の素直さ・クセの無さは、タッチや表現力をストレートに再現してくれますから、クラシックを弾くのに適しています。
対してRP501は、クラシックでも音数があまり多くない曲や、ポップス系にもよく取り組むなら十分に使える電子ピアノです。
また本格的にクラシックを弾くようになるころには、ある程度のピアノ歴になっているはずです。
その頃には、10万円クラスの電子ピアノでは物足りなく感じるようになっているでしょう。
そのうち買い換えるということも視野に入れているのであれば、一台目にRP501を選んでも不都合はありません。
それでは詳しく比較・解説していきます。
おすすめポイント・選び方
この価格帯を選ぶ方は、これから教室に通う・始めたばかり、という方がほとんどだと思います。
そうなると鍵盤・音が標準的でクセの少ないYDP-163が、私としてはおすすめです。
特にお子さんが教室に通う場合、最初から強く弾く・弱く弾くといった内容のレッスンをすることはほぼないようなので、RP501を選ぶ利点が少ないです。
さらに、そういった強弱表現を求めるようになる頃には、10万円クラスでは追いつかなくなっているのではないかと思います。
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性能比較
YDP-163 | RP501 | |
---|---|---|
価格 | ¥105,000前後 | |
エスケープメント | なし | あり |
鍵盤の重さ | 普通 | 軽め |
スピーカー数(出力) | 2(40W) | 2(24W) |
最大同時発音数 | 192 | 128 |
音のキャラクター | やわらかい | 明るい |
サイズ
幅 |
135.7cm x 42.2cm x 84.9cm |
137.8cm x 42.3cm x 83.4cm |
重量 | 42.0kg | 40.8kg |
- エスケープメントのあるRP501のほうがタッチ感は良い。
- YDP-163は出力が高いため、音に力強さがある。
- 同時発音数は多いほうが、音数の多いクラシックでも安心して弾ける。
- 表記されている高さは譜面立てを含まない寸法。
解説
それぞれのメインのスペックを細かく解説していきます。
鍵盤
YDP-163はいたってノーマルな弾き心地が特徴ですが、裏を返せば特徴がないとも言えます。
ただ、その分誰でも使いやすいという事に繋がります。
一方RP501の鍵盤は、エスケープメント機能に加え、センサーの精度が非常に高いので、打鍵の強弱にしっかり反応してくれます。
強弱のメリハリをしっかりつけて演奏をすると、曲の雰囲気もガラッと変わります。
10万円くらいの電子ピアノでも、そういった表現をできるだけ細かくしたい、できるようになりたい、と考える方にはとてもオススメです。
音
次に、スピーカー数はどちらも2つですが、YDP-163の方が片側20ワットと出力が高くなっています。
例えばこの2台を同じ音量で鳴らし比べた時、当然出力の高いほうが力強くハッキリと聴こえます。
音の太さをしっかりと持っている方YDP-163の方が、音の存在感はグランドピアノ的です。
最大同時発音数
ピアノを続けていれば曲の難易度は徐々にアップしていき、たくさん鍵盤を弾く曲に出会うかもしれません。
そうなった時、最大同時発音数が多い電子ピアノなら音数が多い曲にも対応できるので安心ですし、少しでも長く使うことができます。
そういった点でもYDP-163はRP501よりも多くの曲に対応できます。
この最大同時発音数は、少ないよりは多い方が断然に有利です。
まとめ
お子さんがレッスンにこれから通う、もしくは通い始めたばかりということならば、家ではクセのないYDP-163で練習して自然なピアノの感覚に慣れていくのが良いでしょう。
出力の高さによる音の聴こえ方や、最大同時発音数が多いことを見ても、YDP-163のほうがグランドピアノにやや近めということもあり、お子さんのレッスン向きです。
RP501は、音数の多いクラシック曲などを弾かないのであれば十分に使えます。
弾きやすい鍵盤ということもあって、RP501は大人の方にマッチする電子ピアノだと言えます。
電子ピアノに限りませんが、「良い」と感じたものを、自信をもって購入してください。
それが買い物では大切だと思いますし、そのほうが後悔する可能性も低いはずです!
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