15万円クラスの電子ピアノを比較! ヤマハ CLP-635 と カワイ CN37

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使いやすさで選ぶならヤマハ、タッチ感を重視するならカワイ

yamaha clp-635を部屋に置いたイメージ kawai cn37を部屋に置いたイメージ

弾き心地や聴こえ方にクセがなく、素直なピアノらしさを持ったヤマハのCLP-635。

重めの鍵盤がグランドピアノを強く感じさせてくれるカワイのCN37。

どちらも15万円クラスの電子ピアノです。

15万円クラスとなると、色々な演奏技術に対応する幅が10万円クラスよりも広いため、レッスンでやったことが家でしっかり復習できます。

それでは、それぞれの良さを比較していきます。

 

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おすすめポイントと選び方

ヤマハはトータルで自然な生ピアノらしさを目指しているため、弾き心地・聴こえ方にクセがあまり感じられません。

これからピアノを始める方・レッスンに通い始めたお子さんにも使いやすいですし、経験のある方でも安心、そして快適に弾けます。

強い特徴を持っていないことで、使いやすいと感じる人も多いため「CLP-635にして失敗した!」となるリスクは低いでしょう。

 

それに対してカワイのCN37は、重めの鍵盤と、厚みのある音、といった強い特徴を持っています。

そのため最初は弾きにくいと感じるかもしれませんが、その分、腕や指の正しい使い方をしっかり身につけられます。

 

ちなみに個人的な意見を述べさせていただきますと、私が選ぶとしたらカワイのCN37です。

理由は、樹脂製でこのタッチ感はやはり優れていると思うからです。

また、音の面では細かい共鳴音が再現されていることも魅力に感じます。

細かい音まで聴き取れるようになると、表現力はさらに向上しますし、この共鳴音が有るのと無いのとでは、弾いている時の楽しさが違います。

 

このように、強い特徴があったほうが使っていて楽しいと感じられるため、私はこの2機種ならばCN37を選びます。

性能比較

CLP-635 CN37
価格 ¥156,600 ¥165,240
鍵盤 グレードハンマー3Xエックス鍵盤 レスポンシブハンマーアクション鍵盤
象牙調子上げ
エスケープ
メント
鍵盤の重さ カワイよりやや軽め 重め
スピーカー数 2 4
最大同時
発音数
256 256
音の特徴 高域〜低域までバランスが良い 煌びやかな高音とキレイでよく響く低音
加えて厚みもある
サイズ


x
奥行き
x
高さ

 

146.1cm
x
45.9cm
x
92.7cm

 

144.5cm
x
43.5cm
x
88.0cm

  • 鍵盤はどちらも樹脂製
  • 両機種とも象牙調子上げ、エスケープメント機能(カワイはレットオフフィール)あり
  • カワイのCN37のほうがタッチ感は重い
  • スピーカー数もCN37が多いため音に立体感がある
  • CN37は、生ピアノの音に含まていれる、様々なパーツの共鳴音も再現しているため、音に厚みもある

鍵盤解説

ヤマハのCLP-635とカワイのCN37は、どちらも樹脂製の鍵盤です。

また、エスケープメント機能(鍵盤を押していった時のクリック感。カワイでの名称はレットオフフィール)によって鍵盤のコントロール性は下位モデルよりも高くなっています。

CLP-635の鍵盤

CLP-635はCN37に比べると軽めですが、軽快な分、長時間の練習でも疲れにくいです。

また、こちらの演奏技術に素直に反応してくれるため、思ったとおりの演奏がしやすいのも利点です。

ですので、一概に重ければそれで良い、ということではなかったりします。

 

CN37の鍵盤

タッチ感はCN37が重めなため、しっかりと生ピアノの鍵盤を意識して練習できます。

ピアノの鍵盤は重い、というイメージもあると思います。

たしかに重い方がしっかりと弾かないと良い音を鳴らせませんので、指や腕を正しく使うトレーニングになるのですが、デメリットとしては慣れないうちは長時間弾いた時に疲れやすいということです。

音の解説

音は、性能の面だけで見るとCN37が一歩リードしています。

CLP-635の音

CLP-635は高音~低音までのバランスが取れています。

また、音がこもりにくい設計になっているため、スッキリしていてハッキリと聴き取れます。

クセがなく、これぞピアノ!といった音色です。

 

CN37の音

CN37は、ピアノらしい明るさのある煌びやかな高音と、深みがあってよく響く、どっしりした低音です。

加えて、生ピアノが発音している時に含まれる、様々なパーツの共鳴音までを再現しているため、音に厚みがあり、よりピアノらしい音に仕上がっています。

そしてメインスピーカーと、上向きのスピーカーの計4つで発音しているため、音の立体感があります。

 

ある程度質の良い練習ができるのは15万円クラスから

10万円クラスよりも格段にピアノらしさが増すため、よりよい練習が家でもできます。

「すぐ辞めるかもしれないと思っていたけど、ちょっと良い電子ピアノにしたからか、結構長く続けているなぁ」と思った頃にはかなり色々な曲が弾けるようになっているはずです。

続けている、ということは間違いなくレッスンも家での練習も楽しいという証拠です。

音楽を、そして楽器演奏を最大限に楽しむためには、自分に適した良い楽器を使うことがとっても重要です。

 

少しでも楽しく一生懸命練習して長く続けてほしい、と願うのであれば「何となく」10万円くらいの電子ピアノで充分かなとは思わずに、この価格帯以上をぜひ選んでださい。

ピアノの楽しさを、もっと知ることができすよ!

選び方のポイント

CLP-635のオススメポイントは、やはり素直でクセのないタッチと音でしょう。

それだけに自然な感覚で演奏できることが特徴です。

多くの人が使いやすいと感じられるため、失敗した!となりにくい電子ピアノです。

「こだわりもあまりないし、ピアノらしさがあればそれで大丈夫」とお考えの方はヤマハのCLP-635を選ぶと良いです。

 

対してCN37は、グランドピアノのイメージに近い、重めのタッチ感と、細かい部分まで再現された厚みのある音が特徴です。

15万円クラスとしてはスペックが高いので、「電子ピアノの性能」というところを基準に選ぶなら、カワイのCN37がオススメです。

 

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