主な違いは音源や出力、最大同時発音数といった「音」に関する部分。
ローランドのHP601とHP603Aを比較します。
税込みの販売価格はHP601が¥149,580、HP603Aが¥172,800です。
価格にあまり差がありませんが、音質面では大きな違いがあります。
主な違いは、HP603Aのほうが出力が大きいことと、最大同時発音数が多いこと、そしてピアノの音の再現性が高い音源を搭載していることです。
出力が大きいほうが単純に音が良いですし、最大同時発音数が多い方が対応できる曲も多くなるため安心して演奏できます。
何より再現性の高い音源が搭載されていることで、HP603Aの音はHP601よりも非常にリアルです。
価格に大きな差がありませんので、この二つで選ぶならHP603Aがオススメです!
スポンサーリンク
スペック比較
※型名クリックでそれぞれの解説ページへとびます。
HP601 | HP603A | |
価格 | ¥149,580 | ¥172,800 |
鍵盤 | PHA-50鍵盤 | PHA-50鍵盤 |
エスケープメント機能 | あり | あり |
音源 | 新スーパーナチュラル ピアノ |
スーパーナチュラル ピアノモデリング |
スピーカー数 | 2 | 2 |
最大同時発音数 | 288 | 無制限 (グランド音色ボタン選択時) |
出力 | 28W | 60W |
- 鍵盤はどちらの機種もPHA-50鍵盤。
- スピーカー数もどちらも2つ。
- HP603Aの最大同時発音数は、グランドピアノの音を選択している時に無制限。
- HP603Aの方が、ピアノの音の再現性が高い音源を使用しているため、リアルな音。
- 「ピアノデザイナー」という機能を使って自分の好みの音を作りこめるのはHP603A。
鍵盤の違いはナシ
どちらもPHA-50鍵盤という、ローランド最上位の鍵盤です。
鍵盤を押した力が、ロスなくスムーズに伝わる仕組みになっています。
また、鍵盤の横揺れが抑制されるようになっているので、ガタつきがありません。
そのためタッチの強弱に対する反応が非常に良く、わずかな音の差を弾き分けることがしやすいです。
そしてエスケープメント機能もあるため、タッチ感にグランドピアノらしさも出ます。
HP603Aの方が良い音で練習できる
スピーカー数はどちらも2つです。
しかし出力はHP601が28W(片側14W)に対し、HP603Aは60W(片側30W)と高くなっています。
出力が高いほうが音に太さや厚みが出るため、グランドピアノのような音圧に近づきます。
また、例えばこの2機種を同じ音量で鳴らした時、出力の高いHP603Aのほうが太い音で聴こえるため「良い音だ」と感じられます。
そして決定的に違うのが音源です。
HP601が「新スーパーナチュラルピアノ音源」に対し、HP603Aは「スーパーナチュラルピアノモデリング音源」です。
名前はほぼ一緒ですが、ピアノの音をリアルに再現しているHP603Aのほうが、より本物らしい音で演奏することができます。
そして、あまり使わない機能かもしれませんが、ピアノの音を細かく調整して好みの音を作れる「ピアノデザイナー」という機能がどちらにもあります。
HP603Aはこのピアノデザイナーの設定項目が多いため、より自分好みの音に細かく調整することができます。
選び方
タッチの強弱に繊細に反応する、演奏表現のつけやすい鍵盤のPHA-50鍵盤。
ローランド最上位の鍵盤が15万円前後の機種でも手に入るのはとてもウレシイです。
また、美しく透き通ったキレイなピアノの音がローランド電子ピアノの大きな特徴を活かせているのは、やはりHP603Aです。
良い音で練習することは、聴き取る力をより伸ばすことに繋がり、ピアノの実力の向上にも結びつきます。
価格があまり高くなりすぎず、でも最低限、鍵盤にこだわって演奏感の良いものを選ぶならHP601でも十分です。
その演奏感の良さに、音の良さをプラスして、少しでも質の高い練習を目指すならHP603Aがオススメです。
|
|
スポンサーリンク