どちらも同じ木製鍵盤。しかし圧倒的に音が良いのはCA58
カワイの木製鍵盤搭載モデル CA58とCA48 を比較します。
まず価格ですが
CA58は¥218,900
CA48は¥174,900
と、税込でおよそ4万円違います。
カワイのCA58とCA48の鍵盤は、どちらもグランドフィールスタンダードアクションというものなので、弾いた感触は全く同じです。
しかし、音に関しては断然CA58のほうがグランドピアノに近いです。
大きく異なる点は三つあります。
具体的には後述しますが、これら3つの音の特徴によって、よりグランドピアノに近い音を実現しています。
グランドピアノに近い音の方が、音色をコントロールする技術=表現力も伸ばしやすいのです。
「できるだけ価格を抑えたいけれど、少しでもグランドピアノ的な要素を持ったものを選びたい」のであればCA48がオススメです。
「どうせなら鍵盤が木製なだけではなく、音もなるべくグランドピアノに近い物を選ぶ」ならば、迷わずCA58をオススメします!
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性能比較
CA58 | CA48 | |
税込販売価格 | 218,900円 | 174,900円 |
鍵盤 | 木製 グランドフィール スタンダード アクション |
木製 グランドフィール スタンダード アクション |
スピーカー数 | 4 | 4 |
最大同時発音数 | 256 | 192 |
音源 | HI-XL音源 | PHI音源 |
アコースティック レンダリング |
あり | なし |
出力 | 100W | 40W |
サイズ
幅 |
145.5cm |
136.0cm |
- 鍵盤はどちらも木製鍵盤種類も全く同じ
- HI-XL音源のほうが、鳴り方がよりピアノに近い
- CA48にはアコースティックレンダリング機能がない
- スピーカーはどちらも4つだが、スピーカーが上を向いているCA58のほうが音の聴こえ方・感じ方がピアノに近い
- 最大同時発音数が多いほうが、音数の多い曲も問題なく弾ける
- 出力の大きいCA58のほうが、音圧があるため音のリアルさが増す。さらに小さい音量で鳴らした時でも音の太さがある
それぞれの特徴は下記リンクから確認できます。
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音源
CA48はPHI音源が使われているのに対し、CA58はそれよりも音の再現性が高いHI-XL音源が使われています。
HI-XL音源は、
・音の強弱の変化が滑らか ・和音で弾いた時に音の濁りが少ない ・音の伸びが良い ・音の時間による変化が自然
このような特徴があり、PHI音源よりもアコースティックピアノの音に近くなっています。
音の強弱の変化が滑らか
文面そのままその通りで、音に強弱をつけて演奏したときに、その音の変化が滑らかで自然な感覚で音が繋がっていきます。
和音で弾いた時に音の濁りが無い
これもそのままで、和音(二つ以上の音を同時に鳴らして重ねた音)の響きがスッキリとしているためキレイに聴こえます。
音の伸びが良い
「伸びが良い」とは、鍵盤を押しっぱなしにして長い音を弾いた時、発音から音が消えていくまでが長く続くということです。
文字にして表すと、「ジャーーン」ではなく、「ジャーーーー〜〜〜ン」
こういったイメージです。(伝わるでしょうか...。)
音の時間による変化が自然
うーん...これは文だとわかりませんね。
生のピアノは音を長く伸ばすと、時間が経つにつれて音が変化します。
音を文字にしたとすると、「ジャーーーン」ではなく
「ジャアアァァァーーーー~~~~~~ン」です。
「ア」があったり「ァ」があったり、「ー」「~」と、色々な文字が出てきます。
こういった音の変化もしっかりと再現されているので、音を伸ばした時も自然さがあります。
アコースティックレンダリング
グランドピアノは弦、駒、ダンパー、フレーム、響板といった様々なパーツが、お互いに共鳴し合い一つの音となっています。
その共鳴を再現したのがアコースティックレンダリング機能です。
この機能がある事で細かな響きが加わり、音に厚みや華やかさが増し、よりグランドピアノらしい音になります。
聴き比べてみてもその差は明らかです。
スピーカーの向き
CA48のサブスピーカーは手元に。
対してCA58は天井を向いています。
グランドピアノの音は、上方向と下方向の二方向に放たれます。
これを忠実に再現するために上を向いています。
そのため、より立体感が出て生音に近い感覚で聴こえるのはCA58です。
カワイ CA58とCA48 比較まとめ
CA48の価格は¥171,720。この価格で木製鍵盤が搭載されている電子ピアノを手に入れられるのはこのモデルだけです。
これもCA48の大きな魅力と言えます。
「20万まではちょっと出せないけれど、何か一つでもグランドピアノらしさのあるものを選びたい」そんな方にはとてもオススメです。
CA58は鍵盤だけでなく音にもこだわって作られた電子ピアノです。
ヤマハのCLP-645、ローランドのHP704と肩を並べるモデルで、20万円クラスとしては申し分のない能力を持っています。
家でもしっかりと質の高い練習をして少しでも上達を目指したい方は、迷わずこちらを選びましょう!
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