全てが最上級の電子ピアノ。
販売価格は税込みで¥374,000です。
(鏡面艶出しカラーは¥418,000)
グランドピアノに迫る弾き心地と、良質かつ高い再現度の音を誇る、ヤマハ電子ピアノ「クラビノーバ」の最上位モデルです。
このCLP-685の最大の魅力は、何と言っても鍵盤です。
これを最初に弾いた時、
「ゆっくりと優しく弾くと軽やかにスッと沈み、強く激しく弾けば、指にどっしりとした重さを感じる」
という、今までの電子ピアノには無い弾き心地にただただ驚き、そして感動すら覚えました。
弾く強さによって変化するタッチ感は、まさにグランドピアノの鍵盤のような演奏感と言えます。
他メーカーと比較しても、ここまでグランドピアノを思わせてくれる電子ピアノは、そうありません。
ダントツのタッチ感です!
また、素晴らしいのは弾いた感触だけではありません。
軽やかな音色、重々しく荘厳な音色、明るく華やかな音色など、音色の変化がとても多彩なのです。
演奏者の表現力にしっかりとついてきてくれる、高い表現力も大きな特徴です。
さらにスピーカーコーンを従来の紙ではなく、スプルース材パルプ(松の木)にすることで、音に明瞭さが増し、音の立ち上がり(※)も向上。
下位モデルよりも更にグランドピアノのに近い、自然な音が再現されています。
※弾いてから音が出るまでの間隔のこと。
よほど演奏経験などが豊富でない限りはハッキリと感じることはない、0コンマ何秒の世界なのですが、この音の立ち上がり(レスポンスの良さ)が良いほど発音力がグランドピアノに近いと言えます。
まさに「思いのままに奏でられる」電子ピアノ。
このCLP-685で練習をしたならば、気付けば周りの友達よりも一歩上の演奏力が身に付いていた、なんてことも十分にあり得ます。
なによりも、演奏することの楽しさを深く知ることができ、ピアノが好きになれるでしょう。
ただ、CLP-685の本当の良さを感じられるのは、何年か使い続けてピアノ歴を重ねた時かもしれません。
スポンサーリンク
鍵盤の特徴
弾く強さに応じて変わるタッチ感や、イメージした通りの音が鳴ってくれる反応の良さといったことは、その他の特徴と合わさることでより良く感じられるようになっています。
そもそもこれだけのタッチ感を実現させているのは、やはり色々な工夫があってこそです。
① 木製鍵盤
② 指が滑りにくい表面
③ 鍵盤を押した時のわずかなクリック感
④ 鍵盤の重量バランスがグランドピアノと同じ
⑤ 鍵盤の中に重りを入れている
⑥ 力点から支点までの距離が長い
このほかにも、構造・仕組み、鍵盤の形状・ウェイトの重さはもちろん、キーの動きに伴う摩擦すらも計算されています。
① 木製鍵盤
やはり生ピアノらしいタッチ感に必須なのは、鍵盤が木製である事です。
しかし、ただ単に木の鍵盤というだけではなくて、沈む、元の位置に戻る、という動作が安定する構造になっています。
※木製なのは白鍵のみ。
② 指の滑りを防ぐ表面加工
白鍵は象牙調子上げ、黒鍵の黒檀調子上げです。
この仕上げは水分をはじいてくれるという効果があるので、汗で指が滑ることなどを防いでくれます。
指を置いた時のフィット感も良いので、細かく指を動かした時にも安定感が増します。
すでに電子ピアノでは標準装備になりつつあるものです。
③ 鍵盤を押した時のわずかなクリック感
エスケープメント機能と呼ばれ、グランドピアノの「鍵盤をゆっくり押していくと途中で発生するカクッというクリック感」を再現したものです。
この機能があることで、特に弱いタッチでの演奏がしやすくなるという効果があります。
鍵盤の動作にもグランドピアノらしさが出ます。
④ 鍵盤の重量バランスがグランドピアノと同じ
グランドピアノの鍵盤は1鍵1鍵重さが違っており、低音側が重く、高音側がそれよりも軽い、となっています。
弦は高音部で細く短く、低音部にいくほど太く長くなり、それを叩くハンマーが大きく重くなっていくからです。
それを再現させた「88鍵リニアグレードハンマー」という機能で、グランドピアノらしい演奏感を再現するためのものです。
⑤ 鍵盤の中に重りを入れている
グランドピアノの鍵盤には、ハンマーなどのアクション部分とバランスを取るための重りが付いています。
CLP-685にもこの重りを入れることで、弱く繊細なタッチでの演奏性を高めています。
⑥ 力点から支点までの距離が長い
鍵盤の手前(演奏者側)から、筐体内部の支点となる場所までの距離が長くなっています。
そのため鍵盤の奥側(※1)で弾いても、ある程度深く沈み込むので、黒鍵を多用しつつ白鍵を交えるような演奏にその効果を発揮します。
※1 オレンジ色の部分が「鍵盤の奥側」
スポンサーリンク
音
音にも様々なこだわりが詰め込まれています。
① 6つのスプルースコーンスピーカー
② グランドピアノの音の響き方を再現
③ 音色の変化の滑らかさ・自然さ
④ 再生音の自然さ
⑤ ヘッドホン装着時も臨場感を損なわない
① 6つのスプルースコーンスピーカー
アコースティックピアノの響板にも使用される、スプルース(松)材パルプを使用したスピーカーが、6つ搭載されています。(通常は紙が使用されます)
スピーカーが6つあることで高音域、中音域、低音域それぞれがハッキリと発音されます。
音圧、音の立体感の良さも抜群です。
② グランドピアノの音の響き方を再現
グランドピアノには弦が張ってあり、ハンマーがそれを叩くことで音が出ます。
叩かれた弦が振動すると、様々なパーツが共鳴し、その共鳴音と混ざり合い、ピアノの音として響きます。
そのピアノ全体としての響きを再現しているため、電子ピアノでも深みのある多彩な表現ができるようになっています。
VRM(バーチャルレゾナンスモデリング)という機能名です。
③ 音色の変化の滑らかさ・自然さ
音は、弾く強さで細かく違ってきます。
強く弾いた時は硬くシャープで大きな音、弱く弾いた時はソフトで丸い、小さな音が鳴ります。
音量・音色の変化だけでなく、音の長さや微妙な音の変化も忠実に再現しているので、キレイな響きに深みも加わっています。
④ 再生音の自然さ
本体に音の通り道を設けているため、音がこもらず、ハッキリと聴こえます。
さらに音の響き方も自動で調整してくれる機能があるため、ナチュラルな響き方になっています。
楽器全体で音を鳴らす仕組みです。
⑤ ヘッドフォン装着時も臨場感を損なわない
ヘッドホンを着けていても、音に包み込まれるような聴こえ方です。
(これが本当に不思議な感覚なんですね。)
夜間の練習などでも、臨場感を損なわずに弾く事ができます。
スポンサーリンク
サイズ
幅 146.1cm 高さ10.2cm 奥行き47.7cm
重さ 83kg
非常に重いので、マットを敷く場合は、先に用意するか、一緒に買ったほうが良いでしょう。
持ち上げるのも一苦労ですから...。
6畳(中京間)、約9.9平米の部屋に置いたイメージはこうです。
縮尺20分の1
〜参考〜
ベッド 幅 97 × 丈 195 cm
学習机 幅100 × 奥行き60 cm
最後に
ヤマハの全てが詰め込まれた最上級の電子ピアノです。
これを買って失敗した、と感じるのは、グランドピアノに触れている時間が多く、明確なこだわりを持っている方くらいでしょう。
これだけの能力の電子ピアノならば、長いこと愛用していけます。
共にピアノの道を歩んでくれる、そんな一台で練習を楽しんでください!
|
スポンサーリンク