使いやすさのCLP-635か、木製鍵盤のCA48か。
ヤマハのCLP-635と、カワイのCA48を比較していきます。
まず結論ですが、鍵盤・スピーカー数といったスペック的に比較すると、CA48のほうがグランドピアノに近いと言えます。
CLP-635は¥159,500、CA48は¥174,900と、価格がやや違うので、当然といえば当然かもしれません。
CLP-635は、弾き心地や音の響き方が素直でクセがなく、自然な演奏感を持っています。
そのため誰でも馴染みやすい、良い意味での「普通さ」が特徴です。
尖った個性がないことのメリットとしては、グランドピアノと電子ピアノの違いをハッキリと認識して使えることです。
CA48は、カワイの特徴である「タッチ感の重さ」と、木製鍵盤であることがやはりポイントになります。
グランドピアノはタッチが重い、というイメージがある人も多いのではないでしょうか。
そのイメージ通りの重めのタッチ感に慣れることもできますし、スピーカーも4つ搭載しているため、音の再現性も高いです。
ピアノらしさを強く持った電子ピアノを選ぶなら、カワイのCA48がオススメです。
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性能比較
CLP-635 | CA48 | |
価格(税込) | ¥159,500 | ¥174,900 |
鍵盤の材質 | 樹脂製 | 木製 |
タッチ感 | 自然・素直 | 重め |
エスケープメント機能 | ○ (あまり感じられない) |
○ |
スピーカー数 (出力) |
2(30W) | 4(40W) |
音のキャラクター | やわらかい | 煌びやかかつ重厚 |
最大同時発音数 | 256 | 192 |
サイズ
幅 |
146.1cm |
136.0cm |
- 鍵盤の大きな違いは木製か樹脂製か。
- エスケープメント機能はどちらも搭載しているが、ヤマハはあまり強く感じられないようになっている。
- スピーカー数が多く、出力も高いCA48のほうが、グランドピアノのような太い音。
- 最大同時発音数はヤマハの方が多いため、複雑な曲を弾くようになっても安心して使える。
- CA48のほうが部屋に置いた時の圧迫感は少ない。
鍵盤比較
樹脂製か木製かの違いは大きいです。
ただし、木製だからタッチ感が良いのではありません。
木製鍵盤の場合、鍵盤を動かす機構も良いため、タッチ感が樹脂のものよりもしっかりしているのです。
最初の方でも述べたように、グランドピアノの鍵盤をイメージしやすい電子ピアノを選ぶなら、タッチが重めのCA48です。
CLP-635は自然な弾き心地のため、グランドピアノのタッチ感を比較的すんなりと受け入れやすいです。
音の比較
スピーカーの数は、CLP-635が2つ、CA48は4つです。
やはりスピーカー数が多い方が、色々なところから音が鳴りますので、CA48のほうが生音のような立体感を持っています。
CLP-635は2スピーカーですが、音がこもりにくい設計になっているのでスッキリハッキリとした音ですが、やはり立体感には欠けます。
また、出力もCA48のほうが高くなっています。
出力が高ければ、その分だけ音には太さと厚みが出ますので、グランドピアノのような音圧感に近づきます。
オススメポイントと選び方
CLP-635は弾き心地も音の聴こえ方も、素直でクセがありません。
使いにくいと感じる人のほうが少ない造りです。
しかし言い換えれば特徴がないとも言えますが、その分「買って失敗した!」となるリスクは低いでしょう。
「何か強いこだわりがあるわけではないし、ピアノらしさがしっかり感じられればそれで大丈夫」とお考えの方はヤマハのCLP-635を選ぶと良いです。
十分に練習できる電子ピアノです。
CA48は重めのタッチ感と、4スピーカーによる立体感のある音が特徴です。
家でもグランドピアノと同じような、重さをしっかりと感じられる鍵盤で練習できます。
しかも、20万円を切る価格で木製鍵盤を搭載している機種は、現時点では他にありません。
鍵盤にこだわって作られた電子ピアノですから、良いタッチ感を身に付けることができるでしょう。
グランドピアノのイメージに、より近いものを選ぶならCA48がオススメです。
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