中古を選ぶのもアリ。探している条件によってはオススメ!
電子ピアノも中古市場での流通は多くあります。
あくまで目安ですが、製造から5年以内のものであれば引き取ってくれる中古楽器店もあります。
今はインターネットの発達で、オンライン査定を行なっている企業もあります。
またスマホが広く普及したことで、メルカリをはじめとするフリマアプリも浸透しました。
こうしてみると、様々な手段で売ったり買ったりできるようになったため、中古品の市場というのは以前よりも拡大しています。
そしてその分、目当ての商品を探しやすくもなりました。
ただ、
こんな不安があって当然ですよね。
新品を選ぶよりも不安は大きいと思います。
中古の電子ピアノを選ぶメリット
電子ピアノを中古で手に入れるのはどうなのか?ということですが、私はアリだと思います。
その理由は二つあります。
- 当然、新品よりも価格が安い
- 一世代前の機種なら、現行機種と比べても性能に大きな差がない
新品よりも価格が安い
例えば、新品では25万円ほどだった電子ピアノが、18万円で販売されていたとします。
言うまでもありませんが、この時点で、本来25万円を出さなければ手に入れられない性能のものが18万円で買えてしまいます。
一世代前の機種なら、現行機種と比べても性能に大きな差がない
生産完了した機種とは言え、新品で25万円だった電子ピアノは性能も高いです。
モデルチェンジをしたといっても、鍵盤や音などの性能が劇的にアップすることはありません。
ひと世代前の機種であれば、現行の20万円クラスよりも性能が高いです。
そのため、新品で買うよりも安く、かつ高性能な電子ピアノを購入することができるのです。
ただし、「安いから」という理由だけで選ぶと、失敗する可能性は大きいです。
中古の電子ピアノを選ぶ際に注意するポイントは6つ
中古の電子ピアノを選ぶ際に気をつけること・知っておくことは以下の点です。
- 動作は問題ないか
- 現行機種から何世代前の物か
- フリマアプリを使っての取引はトラブルに注意
- 目当ての商品に出会える確率は低い
- 配送設置料金がかかる事もある
- メーカー保証は受けられない
それではこの6点を解説していきます。
動作に問題はないか
これはどんな中古品でも言えることですが、電子ピアノも例に漏れず、です。
中古品を取り扱っている楽器店や、リサイクルショップなどでしたら、買取の際に細かくチェックを行います。
鍵盤がきちんと動作するか。
目立つ傷はどれくらいあるか。
付属品は揃っているか。
スピーカーやヘッドホンからは正しく音が出ているか。
各ボタン類は反応するか。
その企業・店ごとに判断基準は違いますが、少なくとも鍵盤に不具合がある場合は買い取らないか、修理して店頭に並べるなどの対処をします。
販売する側としても、不具合のあるものを意図的に問題ナシとして販売することはありえません。
そんなことをしようものなら、信用は地の底に落ちますし、大変な労力がかかるだけでメリットがないからです。
ですから、ネットにしろ店舗にしろ、お店から購入する分には、”届いたら音が出なかった!表示されていた状態とまったく違った!”というリスクは低いでしょう。
ただし、万が一不具合があった場合はすぐにお店に連絡して、何かしらの対処をしてもらうようにしてください。
現行機種から何世代前の物か
ここは中古電子ピアノを選ぶ際の大きなポイントです。
一番オススメなのは、現行機種から一世代前のものです。
例えば、ヤマハの現行機種が600シリーズならCLP500シリーズがひと世代前に。
ローランドなら現行機種が700番台ならHP600シリーズ。
カワイはCA17、CA67、CA97の、末尾が「7」のシリーズ。
この辺りですと古すぎないため、スペックも現行機種と比べて大きく劣りません。
(2018年8月現在)
当然、新品よりも安い価格で手に入れられます。
しかし、後述しますが、目当ての商品に出会える確率はかなり低いです。
中古市場に多いのは二世代前のモデル
ただ、中古市場に多いのは、二世代前の物が中心なんですね。
参考までに次のリンクをクリックしてみてください。
「CLP-440」や「HP305」などが出品されていませんでしたか?(2018年8月現在)
これらは確かに古めではあるんですが、
どうしても安く抑えたいから、スタイリッシュ型にするしかない。
と考えている方に、ぜひ検討していただきたいシリーズの中古電子ピアノです。
新品のスタイリッシュ型の電子ピアノの価格は、6万円〜10万円程度。
対して、二世代前の中古のキャビネット型(※)電子ピアノは10万円前後。
中古で10万円前後の販売価格ということは、新品の時は15万円〜20万円くらいの販売価格だった物です。
※CLP-635やCA58などの、スタイリッシュ型よりも大きいタイプの電子ピアノのこと
やや古めとはいえ、搭載されている鍵盤は、現行機種のスタイリッシュ型よりも優れています。
さらに、音質の良さはキャビネット型のほうが断然上です。
そのため、中古とはいえピアノとしての能力はスタイリッシュ型よりも優れているのです。
こうしてみると、妥協してスタイリッシュ型を選ぶくらいなら、中古でも電子ピアノとしての能力が高い方を購入したほうが良いように思えませんか?
もちろん誰かが使ったのは嫌だ、とか、どうせ買うなら新品が良い、という方もいらっしゃると思います。
しかし、中古でも大丈夫!という方にはとてもオススメです。
特に

ということならば、できるだけアコースティックピアノに近い演奏感と音の物を選ぶことを、強くオススメします。
多くの方は、「ピアノを始めたものの、続くかどうかわからないし、最初は手頃なものを選びたい」と考えるものです。
それならば、ある程度しっかりしたものを安く手に入れてみるところからスタートしてはどうでしょうか。
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フリマアプリを使っての取引はトラブルに注意
フリマアプリは、個人間の取引の場を設けたサービスです。
いわゆる” C to C ”(Consumer to Consumer の略)というヤツですね。
この場合、商品の責任は出品者にあります。
ということは、企業レベルでの対応は期待できませんし、してはいけません。
トラブルになりやすい、というリスクもはらんでいます。
約束した日に届かない
不具合があるのに明記されていなかった
などなど。
脅したり不安を煽るつもりは全くありませんが、こういったフリマアプリなどを利用しての個人間取引の場合は、ネットや情報に対するリテラシーが求められます。
悪質な場合は、アプリなどの運営元に相談すれば対処してもらえる場合もあるようですが、基本的には自己責任です。
十分に注意してください。
目当ての商品に出会える確率は低い
中古品は新品と違い、在庫がありません。
基本的にはその時その時の一点物です。
ですから、悩んでいる間に他の誰かに買われてしまうと、次回いつ出品されるかは誰にもわかりません。
一期一会な性質がありますね。
特に電子ピアノは誰でも所持するような物ではありませんので、出回る数も少なめです。
特に、一世代前のモデルなんかはあまりお目にかかれません。
目当てのものを見つけたら即決するくらいの心構えが必要です。
配送設置料金がかかる事もある
新品の電子ピアノは、ほとんどの場合「配送・設置」までが無料です。
しかし中古となると、「配送量のみ無料」や「配送設置料は別」ということも珍しくありません。
電子ピアノの配送設置料金は、業者さんや設置するのは何階かによっても変わってきますが、おおよそ1万円〜2万円くらいです。
せっかくお得に買い物できたと思ったけど、配送設置料込みで考えたらそんなでもなかった...ということにならないよう、よく確認しましょう。
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メーカー保証は受けられない
新品には、一年間のメーカー保証がつきます。
購入してから一年以内に不具合があって、それが保証規定内のものであれば無償で修理してもらえます。
しかし、中古につくのは販売しているお店の保証です。
しかも期間は短く、3ヶ月〜6ヶ月ほどです。
最後に
中古電子ピアノを選ぶにあたって、こうしてポイントを見てみると、
というデメリットがあることもハッキリします。
これらを勘案すると、中古電子ピアノを選ぶことが必ずしもお得とは言い切れません。
新品は、当然中古よりも金額は高くなりますが、
- 良いものを見つけるため、毎日中古をチェックしなくて良い=時間の節約になる
- 不具合などあっても店に相談できるし、メーカー保証も1年ある=不安が少ない
というメリットがあります。
新品・中古品、それぞれのメリット・デメリットをしっかりと把握して、良い電子ピアノを選びましょう!
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