Roland/ローランド LX705を解説!

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さらに臨場感あふれる良い音に進化した電子ピアノ

生ピアノの代替品ではなく、電子ピアノという一つの楽器としてのクオリティを追求しているローランド。

LXシリーズは、HPシリーズよりもさらに良質なタッチと音を実現したモデルです。

 

税込の販売価格は¥242,000です

 

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LX705を弾いてみて感じたこと

音の印象

実際にLX705を弾いて音を聴いてみました。

4スピーカーのためか、ちょっとぼんやりしているというか、音が少し遠い気がします。

そして「もう少しこの音域の音が聴こえるといいんだけどなぁ〜」と、ちょっとした物足りなさも覚えました。

 

しかし立体感は今まで通りしっかりとしていることに加え、各音域の分離が良いので高音域・中音域・低音域がハッキリしつつもキレイに混ざり合っています。

色々な音程の音がたくさん出ていても、その立体感によって音の位置関係が聴き取れるため、ゴチャゴチャしすぎない鳴り方です。

 

鍵盤の印象

鍵盤はHP603AやHP601にも搭載されているPHA-50鍵盤なのですが、不思議と弾き心地が違う気がしました。

(もしかすると、まだ店頭に入ったばかりの新品すぎる状態で、馴染んでないからなのかもしれませんが...。)

HP605よりも若干重く、鍵盤を弾ききった時に手に返ってくるカツン!とした硬い感触がより強い、と感じました。

 

ローランド電子ピアノのこの硬い手応えは、グランドピアノに近い感触です。

鍵盤の性能があまり高くないものですと、鍵盤を押し切った時の手応えがグニャっとしていたり、ふわっとしていて、弾いた感触が不自然なのです。

十数年くらい前の電子ピアノは、高価なものでも柔らかい手応えだったことを覚えています。

 

ローランドの鍵盤は軽い、という意見もありますが、そこまで軽すぎるわけではありません。

むしろこの手応えの感触や、表現のつけやすさは、電子ピアノとして非常に優れていると思います。

良質なタッチ感を求めるなら、ローランドは本当にオススメです。

 

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鍵盤の主な特徴

LX705に搭載されているPHA-50鍵盤は、木製鍵盤ではありません。

しかし、質の高い演奏性を得るために様々な工夫がなされています。

  1. 正確かつ安定した動作
  2. 鍵盤を押した時に発生するクリック感を再現
  3. 指のフィット感を高める仕上げを表面に

 

1. 正確かつ安定した動作

LX705の鍵盤の内部には、スタビライズ・ピンというパーツが使われています。

これが鍵盤にかかる力を正確に伝えてくれるので、わずかなタッチのニュアンスも拾ってくれます。

PHA-50鍵盤図解

さらに鍵盤の横揺れが抑制される効果もあります。

そのためガタつきがとても少ないので、細かく・素早く指を動かしても安定した動作をしてくれます。

 

2. 鍵盤を押した時に発生するクリック感を再現

鍵盤をゆっくり押していくと、途中で「カクッ」とした引っかかりを感じるポイントがあります。

これはアコースティックピアノの鍵盤が、内部のハンマーを動かしたときに発生する引っかかりを再現したもので、これをエスケープメント機能と言います。
エスケープメント機能 説明ページへ

この機能があることによって、鍵盤のコントロール性が高まり、特に弱く弾いた音の表現がしやすくなる効果があります。

もちろん弾き心地もグランドピアノに近づきます。

 

3. 指のフィット感を高める仕上げを表面に

白鍵は象牙調仕上げ、黒鍵は黒檀調仕上げが施されています。

この仕上げは、指が鍵盤に吸い付くようなフィット感と、高い撥水性、この二つの効果があります。

そのため長時間演奏して指に汗をかいても滑りにくいので、安心して演奏に集中できます。

 

 

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  1. 4スピーカー
  2. 美しく、立体的な音は健在
  3. 臨場感あるヘッドホンサウンド

1. 4スピーカー

LX705は、足元の左右に二つ、耳元あたりの左右に二つの合計4スピーカーで音を鳴らします。

スピーカーが四つが、それぞれ再生する音を役割分担をしています。

低音は下から、高音は上から、といったように、聴こえてくる音程や音域の位置が違うため、均一的ではない立体的で生きたサウンドを再現します。

 

2. 美しく、立体的な音は健在

新しいLXシリーズは、音源が「ピュアアコースティック音源」になりました。

この音源は、従来の「スーパー・ナチュラル・ピアノモデリング音源」よりも、さらに滑らかで自然な響きなのが特徴です。

ピアノ音を再現する精度がより高い、というワケです。

 

また、ローランドの電子ピアノは、グランドピアノの響き方を仮想的に作り出し、複雑な共鳴が自然に再現されるようになっています。

スピーカーの数だけではなく、音源のレベルが高いからこそ、立体的でリアルなサウンドを鳴らすことができるのです。

もちろん、透明感のあるキレイな音色は健在です。

 

3. 臨場感あるヘッドホンサウンド

電子ピアノはヘッドホンを着けて練習することも多いでしょう。

時間や周囲を気にせず練習できる点が、大きなメリットですから。

ただ、ヘッドホンになると、途端に聴こえ方が変わって不自然に...という場合もあります。

しかし、LX705はヘッドホンを着けていても、立体感や臨場感といったリアルさを損なわないようになっているのです。

 

楽天でのLX705の口コミ

楽天市場での口コミを見てみると、高評価ばかりです。

  • ピアノらしい見た目で決めた
  • 鍵盤がひきやすい
  • タッチと音がよく再現されている

など、演奏面はもちろんルックスを決め手とした方もいらっしゃいます。

スマホをBluetooth接続できることもポイントになっているようです。

 

まとめ

ローランドの鍵盤は、グランドピアノのような「硬めの弾き心地」なので、演奏感は非常に安定しています。

さらに演奏者のタッチに対して忠実に反応してくれるので、わずかなニュアンスや強弱の差をつける、といった演奏・練習にその能力を発揮します。

高い表現力を身につけるならば、ローランドの電子ピアノがオススメです。

 

そして、音の良さもさらにレベルアップし、より滑らかな音色変化と臨場感に仕上がっています。

ヤマハやカワイのような「生音」とは違った視点で音を作っているように感じます。

 

グランドピアノの代わりではなく、「電子ピアノ」という楽器としての完成度を高めることに力を注いでいるローランド。

ずっと弾いていたくなるLX705なら、練習ももっと楽しくなりますよ!

 

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