ローランドの鍵盤は、ついにこのレベルまで来た!
ローランドLX706、とにかく弾き心地が素晴らしいです!
もともとローランドの電子ピアノは、弾き手のタッチのわずかなニュアンスも拾う、その反応力が強みです。
それが新たな鍵盤を搭載したことで、また一歩グランドピアノのタッチ感に近づきました。
驚いたのは、鍵盤を弾いた時の重量感。
今までよりも重みをしっかりと感じられるようになりました。
しかも十分な重さを持っていながらも、弾きやすさは変わっていないのです。
むしろこの「重み」があることで、より正確に演奏できるようになったのではないでしょうか。
そしてローランドの鍵盤は、最後まで押し切った時に、「カツン!」とした硬い手応えが返ってきます。
これはグランドピアノの鍵盤を押し切った時の手応えと、非常によく似ています。
反応・重量・弾き心地、この三つが高いレベルに仕上がっています。
ここまで良くなっているとは思わなかったので、本当に驚きで、一人で静かに興奮していました。
好みやイメージといったものはもちろんありますが、鍵盤で選ぶならローランドがとてもオススメです!
鍵盤の重量感が増した
タッチの強弱などに対する反応も繊細
弾いた時の物理的な感触もグランドピアノに近い
価格
艶なしのカラー(ダークローズウッド調の一色のみ)が¥308,000(税込)
艶出しのカラーが¥363,000(税込)
です。
注意点としては、
ヘッドホンが付属しないことです。
購入の際は、ヘッドホンも忘れずに。
ウェブショップでは、ヘッドホン付きだけど価格は¥308,000のままのお店もありますね。
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鍵盤の特徴
LX706と最上位機種のLX708には、新しい鍵盤「ハイブリッド・グランド鍵盤」が搭載されています。
この鍵盤が非常に優れた演奏感と演奏性なのです。
グランドピアノに近い弾き心地の理由
画像の上が、以前のPHA-50鍵盤
下が新しい鍵盤のハイブリッド・グランド鍵盤です。
画像で見てわかるように、鍵盤が長くなり、手前(弾く場所)から筐体内部にある”支点”までの距離も長くなっています。
グランドピアノも支点までの距離が長いので、ハイブリッド・グランド鍵盤は、グランドピアノに似た構造になっています。
効果としては、鍵盤の奥側で弾いても、従来の鍵盤よりも深く沈み込むので、黒鍵と白鍵を交えながらの演奏がより滑らかにできるようになります。
黒鍵からすぐ白鍵に移る時などはこの”奥”を弾くことも多いため、黒鍵と白鍵で沈み込みの差が少なく感じられ、自然な演奏がしやすいと言われています。

また、ハンマーの形状も見直されるなど、直接は見えない部分が細かく進化しています。
安定した動作を実現
ハイブリッド・グランド鍵盤には、「スタビライズピン」というものが付いています。
これが鍵盤の動作を安定させ、指の力を正確に伝える役割を担っています。
動作が安定するとはどういうことかというと、鍵盤が横に揺れてガタつくことを抑えてくれる効果があります。
手頃な価格や、古いモデルの電子ピアノは鍵盤を指で左右に動かすと、ガタガタと動きます。
無駄な動きが出てしまうと、指の力がセンサーに伝わる前に散ってロスしてしまうので、強弱表現の正確さに欠けてしまいます。
ローランド電子ピアノの表現力に、一役買っているパーツです。
リアルな弾き心地を再現する機能
もはや10万円以上の電子ピアノには標準装備となりつつある「エスケープメント機能」。
グランドピアノは鍵盤をゆっくり押していくと、途中で「カクッ」とした引っ掛かりを感じます。
これを電子ピアノでも再現したものがエスケープメント機能です。
このエスケープメント機能が、上位機種であるLX706の鍵盤に無いわけがありません。
この「カクッ」というクリック感があることで、細かい表現がつけやすく、特に小さな音量のコントロールがしやすくなっているのです。
表面は指が滑りにくい加工に
白鍵は象牙仕上げ、黒鍵は黒檀調子上げになっています。
こちらも標準装備と言えるほど、多くの電子ピアノに使われている仕上げです。
この仕上げを施すことで、見た目・質感・感触が、グランドピアノらしくなります。
また、指がフィットする・汗をはじく、という機能を持っているため、演奏中に指が滑ってしまうのを防ぐ効果があります。
安心、そして集中して演奏することができるでしょう。
音の特徴
LX706は、新音源「ピュアアコースティックピアノ音源」と、6つのスピーカーによる、今まで以上に滑らかな音色変化と、立体的で美しくきらびやかな響きが特徴です。
新音源
まず、ピアノの音そのものが一から見直され、HPシリーズ以上にピアノの音の再現精度が高くなりました。
ピアノは、弱く弾けば音量が小さいだけでなく、優しく繊細な音が鳴ります。
反対に、強く弾けば硬質で力強く激しい音色が出ます。
そういった強弱による音質の変化も、生ピアノのように滑らかにつけることができるので、より一層リアルで自然な音色になりました。
6スピーカー
LX706には、全部で6個のスピーカーが図の赤丸で囲った位置に搭載されています。
耳元・手元・足元に配置されたそれぞれのスピーカーに、鳴らす音の役割分担をさせることで、立体感のある包み込まれるようなサウンドになります。
- スペーシャル・スピーカー(耳元)
グランド・ピアノのパーツや弦の共鳴音と、空間的な響き成分を中心としたサウンドを担当。 - ニアフィールド・スピーカー(手元)
弦の響きや鍵盤から発生するノイズなどを中心にしたサウンドを鳴らします。 - キャビネット・スピーカー(足元)
サウンドボードの響き、キャビネットの胴鳴りなど、主に豊かな低音を再現します。
立体的なだけではなく、ハッキリと音が聴き取れる「明瞭さ」も6スピーカーだからこそです。
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こんな方にオススメ
LX706は「グランドピアノのタッチ感を知っている」人にオススメです。
例えば、子供の頃に習っていた経験のある大人の方。
こういった方達はグランドピアノのタッチ感を覚えています。
そして趣味とはいえ、質の高い弾き心地のものを使った方が断然楽しめることもご存知のはずです。
「グランドピアノの鍵盤の感触を知っているからこそ、家でも良いタッチ感で練習したい」人でも、十分に納得して使えます。
(もちろん、大人になってから習い始めた人にも使って欲しいです。)
もちろんピアノ教室に通っているお子さんにもオススメです。
ポイントは、「買い替え」です。
ピアノ教室に通ってある程度の年月が経ち、色々な曲が弾けるようになった、となると、グランドピアノのタッチ感も理解できているのではないでしょうか。
それなのに10万円くらいの電子ピアノを使い続けていては、演奏力が伸びません。
何年か続けたのであれば、ピアノの楽しさも理解できていると思います。
お子さんが今使っているものでは物足りないと感じているようならば、思い切って良いものに買い換えるのが良いと思います。
良いものを使うことでまた一段と上達しますし、上達が実感できればさらにピアノが楽しくなります。
こんな方におすすめ
- ピアノ経験のある大人の方
- お子さん用として、今使っているものからの買い替えを検討している方
- グランドピアノのタッチ感を知っている方
まとめ
今までのローランドのイメージを覆す、弾きごたえのある重量感を持った鍵盤。
しかもただ重くなっただけではなく、演奏のしやすさや演奏者のわずかなタッチの差にも反応する繊細さは変わりません。
そしてクリアーでバランスの取れた美しい音。
聴こえて欲しい音が、聴こえるべきところから聴こえてくる立体的な音。
音圧も十分にあり、生ピアノのような迫力あるサウンドも再現されています。
「電子ピアノ」としての完成度は、ここまで高いものになりました。
大人でも子供でも、これだけのリアルな弾き心地と音なら、家でピアノを弾くことがとにかく楽しくなります。
楽しければ「家に帰って練習しよう!」というモチベーションが間違いなく上がって、その結果たくさん練習することに繋がります。
そしてたくさん練習すると上達しますから、いろんな曲が弾けるようになっていきます。
できることが増えていくと、楽器はどんどん面白くなっていくのです。
その楽しさ・面白さに気づかせてくれるのは、”良い楽器”です。
趣味だからこそ、良いものを使いましょう!
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