調律はピアノの調子を維持するのに必須
電子ピアノは、アコースティックピアノと違って" 調律 "の必要がありません。
それが良いところでもあるのですが、ピアノの内部を直接見て、どこがどうなっていて、どんなパーツが入っているのかをじっくり観察することができません。
ピアノの構造を身をもって知ることができない、という点は長い目で見た時にデメリットでしょう。
調律が必要ないという事は、実際に調律をしているところを見る機会もなかなか無い、ということにもなります。
ピアノをやっているのなら調律がどんな事なのか知っておいたほうが良いですので、ここで簡単な解説・説明をします。

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調律とは、車でいうと車検のようなもの
ピアノの調律というのは、何となくイメージが湧く方もいらっしゃるかと思いますが「音程を整える」ことです。
ピアノというのは、長く使っていると、この音程が少しずつズレていってしまいます。

この音のズレを直すことで音程が整い、演奏するにあたって適切な状態になります。
しかし、実際に調律を調律師さんにお願いすると、音を整える以外のことも発生してくるのです。
簡単に言えば、ピアノ自体のメンテナンス・修理です。
アコースティックピアノにはたくさんのパーツが使われています。
パーツが消耗していると、いくら音程が整っていても、演奏感に不具合が生じたり、異音が発生したりと、様々なトラブルが発生します。
そうならないために、ハンマーのフェルトを交換したり、動作の確認をしたり、という作業をおこないます。
楽器に限らず何でもそうですが、使えば使っただけ消耗しますし、使わなければ使わないなりの劣化の仕方をします。
そのため、アコースティックピアノには定期的な調律が必要になるのです。
調律にかかる費用は一回につき1万円ちょっと
概ね、年に1〜2回(とにかくたくさん練習する人ならそれ以上)が目安と言われており、一回の調律費用は、1万数千円くらいが相場のようです。
それに調律師さんの出張費用なども加わることもありますので、年に2回調律をしたとすると4万円近くの維持費がかかります。
もちろん、パーツを交換などすればさらに料金はプラスになります。
しかし「費用がもったいないから...」といって調律を先延ばしにすると、先延ばしにした分だけ後で余計に費用がかかったりもしますので、定期的に見てもらうことこそが節約になります。
調律をすれば、ピアノの調子が良くなって今まで以上に快適に楽しく練習できるようになりますから、決してマイナスに捉えて欲しくはないです。
ピアノのパーツの名称や部位は、ヤマハのサイトで見ることができます。
何がどこに付いているのかわかりやすくなっていますので、お時間ある時に確認してみてください。