カワイの電子ピアノ CN29をレビュー&解説【価格は約10万円 】

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10万円クラスでは1番オススメの電子ピアノ

カワイの電子ピアノ、cn29を部屋に置いたイメージ

2019年7月1日に発売されました、CN29を紹介していきます!

販売価格は税込¥115,500で、前機種のCN27と同じ価格です。

 

「10万円の電子ピアノって、電子ピアノの中では安いほうだけど、ちゃんと使えるの?」

「性能がそんなに良くないのなら、もっと安いものにしておこうかなと思うんだけど。」

 

こんな心配や不安、あったりしませんか?

 

しかし、カワイのCN29も入門モデルとしては優れた性能を持っている電子ピアノのため、問題なく安心して使えます!

 

カワイの電子ピアノの良さは、鍵盤へのこだわりが強く現れている事です。

それは10万円クラスのCN29も例外ではなく、指にしっかりと重量感が伝わってくる弾き心地です。

 

しかもただ重いだけではありません。

構造にも様々な工夫や技術が盛り込まれているため、コントロールしやすく打鍵のレスポンスも良いので、10万円の電子ピアノとしては高性能だと言えます。

そして初心者の方や、子供さんがレッスンに通い始めたばかりの方にも買いやすい価格です。

 

CN29はCN27と同様、鍵盤の弾き心地の良さが最大の強みですので、10万円クラスでは一番オススメのモデルです!

 

 

鍵盤は重めで、安定感のある弾き心地

重いだけではなく演奏がしやすくなる構造

 

 

 

 

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CN27との違い

カワイの公式ページで、CN29とCN27の違いを確認してみました。

 

...確認したのですが

主な性能に、これといった違いが見当たらない!?

 

鍵盤も同じ、音源も同じ、スピーカー数やサイズも同じ。

 

変わったところ言えば、ディスプレイがスマホなどと同じ"有機ELディスプレイ"になっているくらいです。

cn29のディスプレイ

これはこれで視認性が高まっているので良いのですが...。

 

いやまさかディスプレイを変えただけでモデルチェンジだなんてありえるのか...?

と思いながら比較していると、一点、性能がアップしているものがありました。

 

それは音質です。

CN29はCN27よりも音が良くなっています。

 

オンキヨー社と共同開発した、「デジタルピアノに特化した回路基板とスピーカー」を搭載しているため、さらにグランドピアノに近い音になりました。

↑こういう回路が中に組み込まれています。

CN29の鍵盤の特徴

カワイの電子ピアノ、cn29の鍵盤

樹脂製の鍵盤ではありますが、木製鍵盤に近づくよう工夫されています。

とくに弾き心地は、10万円台としては優れています。

樹脂製ながらもグランドピアノのような弾き心地を追求
グランドピアノの鍵盤を押した時の、わずかなクリック感を再現
指が滑りにくい表面加工

樹脂製ながらもグランドピアノのような弾き心地を追求

CN29の鍵盤内部には重りが入っています。

この重りがあることで、どっしりとした安定感のある弾き心地になっています。

そしてただ重いだけではなく、音を短く切る、跳ねるように軽く弾く、力強く弾く、といった細やかな指使いにも追従してくれます。

演奏のしやすさも考えられた鍵盤です。

 

グランドピアノの鍵盤を押した時の、わずかなクリック感を再現

グランドピアノの鍵盤をゆっくり押していくと、途中で「カックン」とした引っかかるような感触があります。

この引っかかりを再現する事で、鍵盤のコントロール性が高まっています。

鍵盤のコントロール性が高くなると、弱いタッチでの演奏もしやすくなるのです。

ヤマハ・ローランドではこの引っかかりを「エスケープメント 機能」と言いますが、カワイの電子ピアノでは「レットオフフィール機能」と呼びます。

>>>レットオフフィール 解説ページへ

 

15万円以上の電子ピアノの鍵盤では、どのメーカーのどの機種でも搭載されている機能を、10万円の価格帯でも最初に実現させたのはカワイです。

 

指が滑りにくい表面加工

白鍵には、指のフィット感が高まり、撥水性が高い「象牙調仕上げ」が施されています。

鍵盤の表面が僅かにザラついていて、これが指のフィット感の良さをもたらします。

加えて撥水性が高いことで、指先の汗をはじいてくれます。

この二つの効果で、指が滑って演奏をミスしてしまうリスクを軽減してくれます。

 

音の特徴です。

ピアノの音に特化して設計された2スピーカー
カワイ最高峰のピアノ音を搭載

ピアノの音に特化して設計された2スピーカー

スピーカーは2つです。

CN29からはスピーカーをオンキヨー社と共同で開発。

ピアノの音に特化しているため、音の再現力や音質そのものが向上しています。

カワイ最高峰のピアノ音を搭載

カワイの最高峰のグランドピアノである「EX」と、ここ数年カワイが力を入れている「SK-EX」を使用し、音を作っています。

世界の舞台でも活躍するピアノの音で練習することができます。

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サイズ

  • 幅 136cm
  • 奥行き 40.5cm
  • 高さ 86cm(譜面台を倒した状態)
  • 重さ 43kg

サイズや重さはCN27とまったく同じです。

5帖、約8.25㎡の部屋に置いたイメージです。

cn29を部屋に置いたシミュレーション

 

 

 

 

 

 

 

 

縮尺 20分の1

5帖の部屋に入れても、まだスペースの余裕はあります。

 

〜参考〜
ベッド 幅 97 × 丈 195 cm

学習机 幅100 × 奥行き60 cm

 

付属品・送料

高さを調節できる高低自在椅子と、ヘッドホンが付属します。

 

送料は、お店によりますが基本的にはどこも

お届け+組み立て+指定の場所への設置

の「配送設置料」が無料です。

ただし、お店や配送業者さんによっては二階以上の部屋には階上げ作業料が発生することもあるので、事前によく確認してください。

 

 

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注意点

「アコースティックピアノの鍵盤って重いよね」というイメージに近い弾きごたえと、ただ重いだけではなく演奏のしやすさも考えられているCN29。

性能の良い鍵盤なら家での練習も身になり、その成果がレッスン時にも発揮できるでしょう。

キーボードを使うよりも遥かに上達します。

 

ただし

「単純に曲を弾くだけではなく、強弱のニュアンスで演奏に表情をつける」

という一歩踏み込んだ表現力が必要になった時には、役不足です。

 

多少なりとも弾ける方ならCN29ではなく、CA48やCA58といった木製鍵盤搭載モデルを選んだほうが良いです。

また、レッスンに通い続けて上達した時には、弾き手の技術に追いつかなくなるので、いずれは買い換えが必要になります。

 

しかし始めたばかりの方であれば、最初からそこまでの演奏力は当然ありませんから、CN29でも問題なく練習できます。

カワイ CN29 オススメポイントまとめ

カワイ CN29の特徴

  • 10万円台の電子ピアノとしては、鍵盤の駆動や仕組みなど、非常にこだわられている

鍵盤の弾き心地は、電子ピアノ選びにおいて最も大切な要素です。

10万円クラスで、なるべく鍵盤の良い電子ピアノを選びたい方にはこのCN29がオススメです!

 

そして「予算の決め方」のページでも解説しているように、ピアノ教室に通っているお子さんは、最低でもこの価格帯の電子ピアノを使って練習しましょう!

(大人の方にももちろんオススメですが、自分のために買うならもっと上の機種にしたほうがよりピアノが楽しめますよ。)

 

KAWAI/カワイ CN29
【全国配送・組立設置無料(※沖縄・離島は除く)】
イス・ヘッドホン付属

 

 

 

 

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