1台目として選びやすいからこそ、基本性能にこだわられた電子ピアノ
2020年11月に発売された、ローランドの電子ピアノ、RP701。
電子ピアノとしては購入しやすい価格で、F140Rなどのコンパクトなタイプよりも、グランドピアノをイメージしやすいスペックとなっています。
大きな特徴は、エスケープメント機能を搭載したレスポンスの良い鍵盤と、美しい響きを再現する音源。
ピアノを始めたばかりの人にとっては、家での練習にしっかりと使えるモデルです。
こんな方におすすめ
- 弾きやすい鍵盤なので、押鍵・打鍵の感覚にまだ不慣れな初心者〜初級の方
- レッスンに通い始めたばかりで、一台目を検討している方
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RP701とRP501の違い
スペック上の違いは以下の通りです。
- RP501は最大同時発音数が128音・前脚なし、高さ992mm
- RP701は最大同時発音数256音で、前脚あり、高さ1027mm
最大同時発音数の違い
最大同時発音数が多いことで、たくさん音を鳴らす曲でも問題なく弾くことができます。
が、最初のうちから音数の多い曲を弾くことはないでしょうから、そこまで気にしなくても大丈夫です。
前脚の有無
前脚の有無で何が違うかというと、安定感が違います。
RP701は下の画像、赤丸の部分に脚があります。
RP501にはこの脚がありません。
この前脚があることで安定感が向上し、強く弾いた時でも本体のグラつきが大幅に軽減されます。
高さ
RP701はRP501よりも10cm近く背が高くなっています。
背の高い方が、ピアノに向かっているイメージを持って弾くことができます。
スペック的にはRP501と同じだが、音はより良くなっている
鍵盤やスピーカーのサイズはRP501と同じでも、演奏感や音に違いがあるのでは?とふと思い、直接ローランドさんへ問い合わせてみたところ、丁寧な回答をいただきました。
しかもマーケティング担当の方から直接お電話で...
本当にありがとうございます!(感動)
ご回答いただいた内容をまとめると以下の通りです。
- スピーカーサイズが上位クラスのものよりも小さいため、どうしても物足りなさがある。そこを存在感が出るようにスピーカーからの音が太くなるよう調整してある
- また筐体が大きくなったことも音の太さにつながっている
ちゃんと新モデルとして改善が施されているわけですね。
足がついただけ、サイズが大きくなっただけ、ではありませんでした。
RP701の鍵盤について
RP701の鍵盤は
① 打鍵の強弱に対する反応が良い
② 表面に滑り止め加工を施し、ピアノに近い触り心地
③ グランドピアノの、鍵盤を押した時のクリック感を再現
といった特徴があります。
打鍵の強弱に対する反応が良い
ピアノは、カンタンに言えば、強く弾く・弱く弾くなど、指先の力加減を変えながら演奏する楽器です。
その強弱を感知するセンサーの精度が高く、押鍵の強さに対するレスポンスが優れているため、細かなタッチの変化にもしっかりと反応してくれます。
また、強く弾いた時は手応えをハッキリと感じ、弱く弾いた時ではフワッと感じられ、グランドピアノのような"タッチによる感触の変化"を再現しています。
表面に滑り止め加工を施し、ピアノに近い触り心地
鍵盤の表面は、「象牙調仕上げ」になっています。
指が鍵盤にしっかりとフィットし、滑りを軽減してくれる機能を持っているため、快適かつ集中して練習ができます。
グランドピアノの、鍵盤を押した時のクリック感を再現
鍵盤をゆっくり押していくと、途中でカクッとひっかかる場所があります。
これをエスケープメント機能と言い、特に小さい音を連続で弾いたり優しいタッチで音を伸ばしたり、といった表現がしやすくなっています。
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音
音の特徴は、なんといっても、ローランド特有の透明感のある音色でしょう。
非常にキレイな響きで、特に和音を鳴らした時はその美しさが際立ちます。
ただ、上位機種と比べると出力が低くなっているため、ピアノらしい、豊かで迫力のある響きはどうしても再現しきれません。
出力が低くても「音の大きさ」としては問題ないですし、住宅事情で音量を少し下げて使用する方も多いでしょうから、特に弊害はなさそうに思われるでしょう。
しかし、音圧の小さい音に慣れてしまうと、いざレッスンでグランドピアノを弾いた時に、いつもとは違う聴こえ方にびっくりしてしまい、家での練習のように弾けなくなる事例もあるようです。
とはいえ冒頭で記載した通り、スピーカーからの音を調整してあるため、RP501よりもピアノらしい太い音に仕上がっています。
付属品・送料
高さの調整ができる高低自在椅子と、ヘッドホンが付属します。
送料は、お店によりますが基本的にはどこも
お届け+組み立て+指定の場所への設置
の「配送設置料」が無料です。
ただし、お店や配送業者さんによっては二階以上の部屋には階上げ作業料が発生することもあるので、事前によく確認しておきましょう。
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Roland/ローランドの電子ピアノ「RP701」を解説! 最後に
ローランドの鍵盤は軽いからちょっと...なんていう声もあるのですが、実は決して軽いわけではありません。
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むしろレスポンスの良さが特徴ですから、鍵盤のレベルはヤマハやカワイの電子ピアノにも全く負けていないのです。
弾きやすい鍵盤と、美しい音に太さもプラスされたRP701。
ピアノ教室へ通い始めたばかりの方なら、このRP701でも家でしっかりと練習できる電子ピアノです!